2005 Fiscal Year Annual Research Report
身体運動が脳と心に及ぼす効果の解明と健康科学への応用
Project/Area Number |
17300223
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
内田 直 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00261181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宝田 雄大 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教授 (70367093)
渡邉 丈夫 生命医療工学研究所, 講師 (90409756)
宮崎 真 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (30392202)
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Keywords | 身体活動 / 睡眠 / 気分 / 脳機能 / 前頭葉 |
Research Abstract |
2005年度は初年度であり、フィールド調査、運動と前頭葉活性化の予備研究を行った。フィーるととしては、1.埼玉県の行う生涯教育の一環としての成人講座の受講生900名を対象として、質問紙による調査を行うこととした。調査は、2006年度上半期に行う。この調査は、身体活動量と睡眠の質、昼間の眠気、うつ気分、生活習慣病の有無などについて調べるものである。これまでに研究では、睡眠とうつ状態の関連などの報告があるが、身体活動量についての研究はあまり行われていない。今回、この研究を含めることでさらに身体運動と脳と心の関連についての知見が進展すると思われる。 前頭葉活性化については、健常大学生に一週間のジョギングを行わせた場合に、前頭葉機能がどのように変化するかについての予備的研究を行った。前頭葉機能については、ストループテストと呼ばれる、あか、あお、きいろなどという字を、字とは異なった色で書いて並べたものを見せ、字の色を順に言わせてゆくテストを用いた。その結果、一週間の朝のジョギングの前とあとでは、ストループテストの結果が有意に改善した。しかしながら、本実験では、朝の太陽光や、規則的に朝起きることなどのコンディションがコントロールされておらず、この点について来年度早々に実験を行う。
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