2008 Fiscal Year Annual Research Report
身体運動が脳と心に及ぼす効果の解明と健康科学への応用
Project/Area Number |
17300223
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
内田 直 Waseda University, スポーツ科学学術院, 教授 (00261181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宝田 雄大 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (70367093)
渡邉 丈夫 早稲田大学, 生命医療工学研究所, 講師 (90409756)
宮崎 真 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (30392202)
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Keywords | 身体活動 / 睡眠 / 気分 / 脳機能 / 前頭葉 |
Research Abstract |
研究は、以下の7つのテーマにまとまった。すなわちA.身体運動が睡眠に及ぼす影響について、B.光とメラトニンによる生体リズム位相の変化が身体活動に与える影響について、C.睡眠中の代謝活動についての予備的研究、D.朝行う身体運動が、その後の認知機能に及ぼす影響について、E.身体運動と児童の発達の関連について、F.観察学習の効果とスキルの転移、G.第一背側骨間筋における伸張性・短縮性筋活動からなるトレーニングが皮質脊髄路興奮性に及ぼす影響、である。A-Cについては身体運動が脳機能としての睡眠に及ぼす影響について毛乳を行った。身体運動は睡眠の質を向上させることが本研究でも示唆されたが、一方で睡眠直前の高強度の運動は睡眠の質を悪化させるかどうかについては、必ずしも悪化させると言う結果は得られなかった。また、朝の高照度光と夕方のメラトニンを用いて、体温リズムをシフトさせる方法についても確立させ、これに伴って現在運動能力や認知能力が変化するかどうかを調べている。また、睡眠中の代謝についてもヒューマンカロリーメーターを用いて詳細に調べている。身体運度と認知能力については、直接的な研究としてDを、また児童の発達との関連についての詳細な記述を行う研究Eを、また運動学習と言う視点からEの研究をおこなった。まとめると、運動は認知能力を向上させ、これは小学生年代においては月齢とともに発達し、また観察によっても運動学習が形成されるが、これは転移しない可能性が高いことが示唆された。また、基礎研究としてのGも行った。
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Research Products
(9 results)