2006 Fiscal Year Annual Research Report
多様な繊維製品展開へ向けたアジア天然繊維資源データベースの構築
Project/Area Number |
17300228
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
三浦 幹彦 信州大学, 繊維学部, 教授 (60135168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WOO Jae Yong 信州大学, 繊維学部, PD研究員 (40402135)
綿岡 勲 信州大学, 繊維学部, PD研究員 (70314276)
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Keywords | 天然繊維 / データベース / シルク / 系統分類 / 品質評価 / 形態評価 |
Research Abstract |
平成18年度の計画に基づき研究を行い次のような結果を得た。 1.天然繊維資源の探索(資料調査,現地調査) 前年度に引き続き,家蚕,野蚕類,獣毛類,綿花,麻類に関する資料を収集し,基本的な天然繊維資源について整理を継続した。また、韓国のシルク研究所や繊維研究所等を訪問し,現地の研究者の協力を得て天然繊維資源の現地調査および情報を行った。 2.基礎資料の整理,およびデータベース化 現地調査によって得られた基本データを整理した。データベースの基本設計を行い、サンプルデータを用いてその有効性を調査した。これを基に、MySQL, PHPおよびHTMLを用いた基本構造を作成した。本データベースの基本データは,品種名(学名,現地名,俗称),生物学的系統,生産地域(あるいは生息地域),生育環境,写真(原寸大,顕微鏡写真)等である。 3.天然繊維資源の分析・特性評価 シルクの品質向上のためヨウ素の導入を考察しその分析や特性の評価を行った。さらに、採取した繊維サンプルの分析および特性評価を行った。繊維単体の形態,寸法および色彩的特徴の抽出を行い(1)繊維長,(2)繊維径の変化,(3)繊維の形状(ねじれ,屈曲など),(4)繊維表面の形態(例えば獣毛類の場合,スケールの形態・数量など)理化学的な解析を合わせて進めた 4.多変量解析による天然繊維資源の特性解析 既存の蚕糸関連の遺伝資源データベースを利用し、多変量解析など統計学的な手法を用いた分類方法の提案を行った。この方法を用いたデータベースを実際に作成し、アクセス者の必要としている情報やアクセスを行っている地域の分析を行った。
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Research Products
(3 results)