2007 Fiscal Year Annual Research Report
中等教育における持続可能な発展を題材とし科学的態度の育成を目指す教材の開発研究
Project/Area Number |
17300258
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
松原 静郎 National Institute for Educational Policy Research, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (50132692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 哲夫 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (30145106)
鳩貝 太郎 教育課程研究センター, 基礎研究部, 総括研究官 (10280512)
有元 秀文 教育課程研究センター, 基礎研究部, 総括研究官 (40241228)
寺谷 敝介 東京学芸大学, 名誉教授 (60087533)
笹尾 幸夫 教育課程研究センター, 研究開発部, 教育課程調査官 (90390575)
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Keywords | 持続可能な発展 / 科学教育 / 環境教育 / 中・高等学校 / 教材開発 / 一枚ポートフォリオ評価法 / 実践研究 / GSC |
Research Abstract |
1.学習教材の開発・改訂および実践 中・高等学校理科における持続可能な発展に関する教育の目的を、科学技術と環境の関係を中心に生活の質の向上を追求していくことと捉え、利害の二面性を理解すること、科学技術者の努力を知ることで科学技術に前向きな意識を持つこと、科学技術に関連する事象を自ら判断・意思決定し活動する意欲を示すこと、の三つの目標を設定した。 挿絵や図表を多く取り入れた電気教材では、学習履歴シートの振り返りや感想の記述から上記それぞれの目標に対応した内容が見出され、枠組みに対応した学習がなされたことが分かった。また、導入の際の実験も生徒の意欲を高める点で有効に働いたと考えられた。一方、大気汚染対策教材については、インドネシア語版を作成し、インドネシアにおいて実践する機会を得た。生徒はまじめに取り組んでいたが、調べ学習などの現地ではなされていない指導法が本教材に含まれており、十分な打合せが必要であることがわかった。 2.評価方法の実践 評価には一枚ポートフォリオ評価法に準じた学習履歴シートを作成し利用した。振り返りと感想の記述から、科学技術に対しても、本教材に対しても好意的な反応が認められた。また、要約については自己・相互評価票を作成し、生徒自身に要約の評価の観点を挙げさせ、評価させる活動が生徒の自信になったり新たな気付きになったりしていた。なお、インドネシアで現地教師に挙げてもらった項目も似ていることが分かった。
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Research Products
(1 results)