2006 Fiscal Year Annual Research Report
高精細動画像伝送の特徴を活かしてカメラ操作を削減した遠隔講義実践方法の開発と評価
Project/Area Number |
17300263
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
西原 明法 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (90114884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
西方 敦博 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (60260535)
青柳 貴洋 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助手 (10302944)
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Keywords | 遠隔教育 / 高精細動画像 / カメラ操作 |
Research Abstract |
1.映像座標視線検出器を用いて,プロのカメラマンが撮影した標準精細度の映像と,同じシーンをTAが高精細カメラで撮影した映像とを,被験者に見させて,高精細映像において標準精細度映像の撮影範囲外を見ている時間の割合を測定する実験を行った.授業中に学生は,講師が現在板書している文字だけでなく,少し前に書いた文字を遅れて読むことが多いことが経験的に知られている.本実験ではそれを数値的に実証しようとするものである.本年度は新規に購入した機器の操作に慣れず,予備実験であったが,仮説を実証できそうな見込みを得た. 2.インターネットによる国際間の高精細映像伝送実験として,高精細TVカメラ,H.264エンコーダ・デコーダなどをタイのチュラロンコン大学に持ち込み,2007年3月7日に東京工業大学と結んで遠隔講義を伝送した.タイ側講師の表情,提示スクリーン,ホワイトボードの文字などが,東京でクリアに見えた.東京の視聴者の映像,音声もタイ側でクリアであった.両地の参加者から高い評価を得た.今回は情報通信研究機構の協力を頂き,JGN2により日タイ間の回線を予約したが,経路制御などに関係各所の協力が不可欠である.また,経路上のルータなどのネットワーク機器の性能や関係機関のネットワーク接続ポリシーなども関係するので,事前の協議や準備が必要であり,それらの課題がある程度整理された.また,通常はベストエフォートのインタ-ネットで,一定時間帯域を確保することが課題である.
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Research Products
(4 results)