2005 Fiscal Year Annual Research Report
現職教員向け遠隔教育における多様な能力の受講者によるチーム学習での学習参加の研究
Project/Area Number |
17300276
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
西之園 晴夫 佛教大学, 教育学部, 教授 (90027673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 清治 佛教大学, 教育学部, 教授 (20278469)
黒田 恭史 佛教大学, 教育学部, 助教授 (70309079)
達富 洋二 佛教大学, 教育学部, 助教授 (40367983)
小林 隆 佛教大学, 教育学部, 講師 (10351305)
宮田 仁 滋賀大学, 教育学部, 教授 (50263166)
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Keywords | 遠隔教育 / 協調自律学習 / チーム学習 / ケータイの教育利用 / 教師教育 |
Research Abstract |
わが国の大学授業料がいまなお高騰を続けており,抜本的な見直しが求められている.多人数の教育においては世界的にみるとインターネットを利用したネット大学やサイバー大学などが開設されてきているが,その場合にいきなりマルチメディアを利用すると初期投資が高額になり,教材開発にも費用を要する.また遠隔教育はまだ経験が浅いので改訂することが多くなるが,そうすると一層の費用を要することになる.そこで印刷教材を通常の通学課程の授業で開発し,そのモデルを遠隔教育に改編することが考えられる.そこで佛教大学の教職科目「教育方法学」において印刷教材を開発し,それをケータイならびに通常のPCを利用して多人数で実施することを試み,それをさらに遠隔教育用に改編するという方法論を採用している.この方法によって,マルチメディアを活用する場合でも起こってくると予想される学習管理面での知見が多く得られた.とくに学習者間でのコミュニケーションを活性化するためにはチーム学習が重要であるが,このような学習ではマルチメディアを活用する以前の問題が数多くある. 研究の初年度はこれまでに開発してきたものを整理してワークブックとしてさらに完成度を高めるととともに,このような教材開発の方法論を検討して国際学会などにおいて提案してきた.アメリカを中心とした地域での方法論は主として科学的研究成果を適用するという方法がとられているが,教育においては教師の経験も重要であるので,わが国の教育技術に関する哲学的考察も視野にいれて,共有ビジョン,メタファー,イメージ,モデルならびに命題という方法で実践的に開発した.このような方法によって到来しつつあるユビキタス情報社会においての学習開発に柔軟に対応できることを示した. さらにケータイの活用方法についても宮田が新しい方法を開発してそれを実施し,国際学会で報告した.また通常の大学での授業を映像で録画し分析のためのデータとして活用できるように準備した.
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Research Products
(8 results)