2007 Fiscal Year Annual Research Report
多人数参加型遠隔協調学習のためのマルチモーダル集合ポインタの開発と評価
Project/Area Number |
17300281
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
大澤 範高 National Institute of Multimedia Education, 研究開発部, 教授 (30251721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 喜美夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
加藤 浩 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80332146)
浅井 紀久夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 准教授 (90290874)
鈴木 一史 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 准教授 (90332147)
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Keywords | ポインタ / ユーザインタフェース / マルチモーダル / 教育工学 / 遠隔協調作業 / 集約 / 委譲 / グループ・アウェアネス |
Research Abstract |
多人数が参加し、相互に通信が可能な学習環境において、多人数の協調を支援する集合ポインタおよび代理ポインタを提案・研究し、その機能を有する2次元ビデオおよび3次元ビデオ(立体ビデオ)を利用した遠隔協調学習環境を構築することを目標に研究を進めた。 ここで、集合ポインタはすべての利用者によって操作される集約された共有ポインタである。集合ポインタは、統合関数によって個別ポインタ群から位置や色・透明度などの視覚属性が決定される。代理ポインタは、委譲機能を有するテレポインタである。集合ポインタによって、個別ポインタの重心等の情報をより効果的に利用者にフィードバックできる。しかし、グループの意思としてボタンを押す操作等は困難である。一方、代理ポインタによって集約後も特定の個人がポインタを直接制御し、ボタンを押す操作等が可能である。国際会議において代理ポインタの委譲には複数の制御方式があることとそれらの特徴の概要を発表した。 また、昨年度までに研究開発したマルチモーダル遠隔ポインタのためのソフトウェアモジュールを整理し、汎用的な利用に不足している機能を追加することによって、ポインタを利用した遠隔協調作業支援に関する今後の研究に役立つソフトウェアツールキットとして整理した。 本研究の最終年度にあたり、これまでの3Dビデオと3Dポインタおよび通常の2Dビデオ、2Dポインタの比較実験のデータを整理、解析し、その研究成果を国際会議において発表した。また、研究において開発した、共有ポインタとビデオ処理によるグループ・アウェアネス機能をサポートし、遠隔操作が可能な遠隔協調支援のための多地点ビデオ会議システムについて論文としてまとめ、海外の論文誌に投稿し、採録された。
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Research Products
(5 results)