2006 Fiscal Year Annual Research Report
複合現実感による推定支援型展示手法の実用化-古生物の骨格・生体復元への応用-
Project/Area Number |
17300284
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
近藤 智嗣 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (70280550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝崎 順司 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (60270427)
有田 寛之 独立行政法人国立科学博物館, 本館展示準備室, 専門職員 (70342938)
真鍋 真 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 主任研究員 (90271494)
稲葉 利江子 独立行政法人情報通信研究機構, 第二研究部門, 有期研究員 (90370098)
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Keywords | 博物館 / 展示 / 複合現実感 / ユーザインタフェース / 古生物 |
Research Abstract |
複合現実感(MR : Mixed Reality)は,3DCGによるバーチャル物体をあたかも実空間内に存在するかのごとく提示する技術であり,本研究ではこの技術を博物館の展示に応用することが目的である. 平成18年度は,平成17年度に開発したプロトタイプを改善し実用可能なコンテンツとした.内容は,国立科学博物館地球館「恐竜の謎を探る」の剣竜のステゴサウルスと鎧竜のエウオプロケファルスが展示されているコーナーを対象とし,化石骨格標本に生体復元された3Dモデルを合成して提示するシステムである.具体的な開発物しては以下の成果があった. 1)コンテンツを提示するプログラムPOPVIEWERを改良し実用レベルのプログラムとした.現在Webサイトからサンプルプログラムとともにダウンロードできるようにして公開している. 2)複合現実感コンテンツ内にアニメーションデータを読み込めるようにし,恐竜の歩行データを加えた. 3)恐竜の皮膚を描くことができるWebのシステムを開発した.これはFlashによるシステムでインターネットに接続すれば,展示室だけでなく家庭や学校などからでもオリジナルの恐竜の皮膚を作成できる.この皮膚の絵はデータベースで管理され展示室内では複合現実感として実際の化石骨格標本上に3Dモデルとして見ることができる.また,現存する哺乳類や爬虫類の皮膚の写真を取り込むこともでき,単にお絵描きソフトではなく科学的な学習に応用できるようにした. これらのコンテンツや展示システムは,平成19年度の夏期に国立科学博物館で実験的な展示を行う計画であり,本研究の前半部の成果となる.
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Research Products
(3 results)