2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17310064
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小林 芳男 Ibaraki University, 工学部, 教授 (40250849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 元博 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10333808)
大内 憲明 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90203710)
粕谷 厚生 東北大学, 学際科学国際高等研究センター, 教授 (10005986)
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Keywords | X線造影剤 / カプセル化 / ナノ粒子 / AgI / シリカ / ゾルーゲル法 / 追添加 / 液相法 |
Research Abstract |
X線あるいはMR造影剤はアレルギー等の副作用が問題となっている。また、これらの造影剤は溶液状であるので、分析部位に長時間留まることができないため、安定した造影を行うことが困難である。その解決策として造影能を有する材料のカプセル化が考えられる。これにより、造影剤と生体が直接触れることを防ぎ、さらには体液中での造影剤の流速を制御できると予想されるので、良好な造影能を発現することが期待される。これまでに、無毒なX線造影剤の合成を目的として、ヨード系化合物の一つであるAgIナノ粒子のシリカカプセル化法を開発してきた。その方法では、シリカカプセル化の際に触媒としてアミンを用いる。アミンは生体に対して有毒であることが知られている。本研究では、アミン系触媒を用いない、すなわちamine-freeシリカカプセル化法の開発に取り組み、触媒としてNaOHを用いても、粒子径が30nm程度の良好なコア-シェル粒子を合成することができた。また、これまでに開発した方法では、ヨード濃度が10^<-3>Mと低く、X線造影に用いるには濃縮工程を重ねて濃度を高める必要があった。本研究では、高ヨード濃度のシリカカプセル化AgIナノ粒子を作製する方法の開発も行い、原料試薬を追添加する方法を見出した。本追添加法により、12.7〜54.5nm程度のAgIナノ粒子を包含したシリカカプセル化複合粒子を比較的良好に作製することができた。
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Research Products
(6 results)