2006 Fiscal Year Annual Research Report
テラビットをめざす超高密度磁気記録媒体の微細磁区構造と高分解能磁気力顕微鏡観察
Project/Area Number |
17310065
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
石尾 俊二 秋田大学, 副学長 (90134006)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 準 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (00270843)
裴 文利 秋田大学, ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー, 中核的研究機関研究員 (10375230)
ユアン ジャンフェン 秋田大学, ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー, 中核的研究機関研究員 (10400524)
王 涛 秋田大学, ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー, 中核的研究機関研究員 (30431612)
|
Keywords | 磁気力顕微鏡 / 磁気記録 / ナノ材料 / テラビット記録 |
Research Abstract |
1.超高密度磁気記録媒体の磁気微細構造と媒体ノイズ (1.1)ノイズ-保磁力重ねあわせマップ法による媒体ノイズ相関解析 記録ノイズと反転磁場マッピングを同一位置で行う磁気力顕微鏡(MFM)ノイズ-保磁力重ねあわせマップ法を開発し、400〜600Gbit/inch^2クラスの垂直媒体の記録ノイズの原因を解明した。記録ノイズは、(1)数100nm程度の局所領域に同程度の磁化反転磁場を持つ結晶粒が集合した結晶組織の空間揺らぎの形成、(2)不十分な磁気ヘッドの磁場勾配、に起因することを初めて明らかにした。テラビットクラス媒体開発には、結晶組織の空間揺らぎの低減、大きな磁場勾配を持つ磁気ヘッドの開発が必要である。 (1.2):FePtナノドットパターン媒体、アルミナナノホール媒体の開発 L1_0 FePtに各種のイオン照射を行い、Nb、Ga、Cr照射によって保磁力が消失することを示した。ついで、FIBによってGaイオンを照射し、一辺約100nmの磁性ドットの作製に成功した。また陽極酸化アルミナナノホールに磁性体を充填したアルミナナノホール媒体を作製し、MFMによる磁化反転磁場解析を行った。磁化反転磁場は空間的にランダムで、ナノホール間の磁気相互作用が十分小さい。いずれの材料も次世代テラビット媒体として高いポテンシャルを有している。 2.原子からナノ分解能を有する磁気力顕微鏡イメージング装置の開発 (2.1)高分解能磁性探針の作製 MFMの高分解能化には、探針先端に高飽和磁化・高保磁力の極薄膜を形成する必要がある。そこで、Si探針に酸化処理を行い、次いで高保磁力FePt合金を製膜した新規探針を開発した。開発探針の空間分解能を評価した結果、11〜15nm程度の高い空間分解能が得られ、MFMの高分解能化に成功した。 (2.2)周波数変化検出方式の導入 MFMの高分解能の目的として、探針振動周波数検出方式を導入した。
|
Research Products
(6 results)
-
-
-
-
-
[Journal Article] Structural transition from L1_0 phase to Al phase in FePt films causedy by ion irradiation2006
Author(s)
T.Hasegawa, G.Q.Li, W.Pei, H.Saito, S.Ishio, K.Taguchi, K.Yamakawa, N.Honda, K.Ouchi, T.Aoyama, I.Sato
-
Journal Title
J. Appl. Phys. Vol.99
Pages: 053505-1-6
-