2007 Fiscal Year Annual Research Report
実診断を目指したマイクロチップ免疫分析システムの研究
Project/Area Number |
17310087
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
渡慶次 学 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 准教授 (60311437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北森 武彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60214821)
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Keywords | マイクロチップ / イムノアッセイ / 光硬化性樹脂 / 蛍光偏光検出 |
Research Abstract |
光硬化性樹脂を利用した不均一系マイクロチップイムノアッセイにおいて、アッセイ時間の短縮を目指して、AFP(α-フェトプロテイン:腫瘍マーカー)をモデル試料としてプロトコールを検討した。抗体濃度およびブロッキング時間等を最適化することで、10分以下(約8分)のアッセイ時間で100pg/mlの検出限界を得ることに成功した。また、試料量としても0.25μ1(4アッセイ/1μ1)という超微量で実現することに成功した。また、マイクロチップの長期安定性試験を行ったところ、100日程度は問題なく使用できることを確認した。 蛍光偏光イムノアッセイ(均一系イムノアッセイ)用のマイクロチップの流路形状を最適化するために、Y字型の流路を用いて2液混合時間等の基礎データを取得した。取得データを基にして、蛍光偏光イムノアッセイ用マイクロチップを作製した。作製したマイクロチップには、ミキサー構造が作製されており、効率的に2液が混合する。作製したマイクロチップの性能を評価するために、テオフィリン(気管支喘息の治療薬)の競合イムノアッセイを行ったところ、65秒で測定することができることを確認した。 本研究開発を通して、ハイスループットな多検体同時測定および多項目同時測定可能な基本フォーマットを構築することに成功した。超微量、簡便、迅速、高感度な不均一系マイクロチップイムノアッセイと、迅速かつ簡便な均一系マイクロチップイムノアッセイを開発することに成功した。
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Research Products
(4 results)