2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17310097
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
木村 宏恒 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (20112386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坪 滋 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (40247622)
長田 博 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (40233506)
北村 友人 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 助教授 (30362221)
伊東 早苗 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 助教授 (80334994)
新海 尚子 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 助教授 (10377765)
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Keywords | 開発学 / 貧困緩和 / 地方分権 / 農業近代化 / 工業化 / 教育近代化 / Community Development / 小規模金融 |
Research Abstract |
まず、研究会は7回行った。 5月12日には、最近『国際開発論』(著者・日本評論社・2005年)を出版された龍谷大学の斉藤文彦氏を招いて、そのなかで扱われている貧困問題について、書評の形で活発な議論を行った。 6月13日には、夏休みにプロジェクト・メンバーでインドの調査を行うことにかんがみ、たまたま来日されていたProf. Dr. N. Narayanasamy (Faculty of Rural Development、Gandhigram Rural Institute-Deemed University Tamil Nadu, INDIA)を招いて研究会を行った。 6月21日には、メンバーの長田博氏の報告「マクロ経済発展政策と貧困削減-Pro-Poor Growthのメカニズムに関する数量的実証研究手法試論-」と、新海尚子氏の報告「貧困定義の恣意性と技術的困難」を行った。 7月19日には、4月から臨時講師に採用された矢倉研二郎本研究科講師の専門である「カンボジアにおける農村と貧困層」の話を聞き、討議した。 11月15日には、本研究科の客員外国人研究員であるインドのマドラス大学開発研究所のArnandhiさんを呼んで、インドの貧困対策や小規模金融の話を聞き、活発な議論を行った。 12月20日には、メンバーの伊東早苗さんに2報告をお願いし、活発な議論を行った。 (1)外務省による貧困分野のODA評価報告について (2)貧困削減戦略講義の構成と開発社会学 2月13日には、研究会メンバーの西川芳昭氏が「農業の近代化と品種選択における農家の裁量権」を、北村友人氏が「教育開発援助の国際的枠組みに関する一考察-EFAファスト・トラック・イニシアティブ(FTI)の事例-」を報告し、活発な議論を行った。 7月30日-8月12日には、インドで合同のフィールドワークを行った。これには国際共同研究の枠組みをもたせて、フィリピン大学とインドネシアのガジャマダ大学の先生(わが国際開発研究科で博士号取得)も参加した。ジャイール州の乾燥地域の山村における植林事業、貧困地域で有名なオリッサ州で貧困層のために活動しているNGOであるGram Vigasの活動を調査することを重点として、デリーのスラムなども訪問し、インドの貧困状況に対する理解を深めた。
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Research Products
(6 results)