2005 Fiscal Year Annual Research Report
フランス科学文化論の歴史的展開及び現代的意義に関する思想史的・哲学的包括的研究
Project/Area Number |
17320003
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
香川 知晶 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (70224342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金森 修 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90192541)
河野 哲也 玉川大学, 文学部・人間学科, 助教授 (60384715)
山口 裕之 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (20380123)
村松 正隆 跡見学園女子大学, マネジメント学部, 助教授 (70348168)
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Keywords | フランス科学文化論 / エピステモロジー / フランス生命思想 / フランス心理学思想 |
Research Abstract |
本年度は本研究の初年度にあたり、3年間にわたる研究計画全体に堅固な構造を与えるために、研究の前提となる基礎的作業を進めるとともに、4名の研究者の研究計画の相互補完性を確認することを中心とした。基礎的作業としては、国内外の先行研究の再確認、最新の研究状況の調査、それらを基にした問題の洗い出しを行った。 まず、その作業の途中経過については、平成17年9月8日〜9日に東京(跡見学園女子大学短期大学部)において開催した第1回研究会において各研究者が報告し、相互に検討した。その際、研究分担者の河野哲也が刊行した著書『環境に拡がる心』の合評会も行った。また、第1回研究会では、若手の研究者の参加を要請し、専門的知識の提供を依頼した。 さらに、その成果を踏まえ、研究者相互で情報交換を活発に行い、平成18年3月25日に京都(同志社大学)で行われた日仏哲学会春季研究大会で「エピステモロジーの現代的展開」と題されたシンポジウムを開催し、本研究グループによる研究成果の一部を公開した。シンポジウムでは研究分担者の河野哲也の司会の下、山口裕之(「ピアジェとチョムスキーの論争-『認識の発生』の認識論」)と金森修(「フランスの医学哲学-ミルコ・グルメクを中心に」)が報告するとともに、研究協力者の近藤和敬が「20世紀のフランス数理哲学-ジャン・カヴァイエスの系譜」と題する報告を行った。なお、このシンポジウムに向けては、平成18年3月21日に第2回研究会を東京(東京大学)で実施し、本研究の参加者全員で報告内容について事前に検討する作業を行った。 また、各研究者は著書・雑誌論文の形でそれぞれ研究成果を発表するとともに、本年度の基礎作業として特に重点を置いた基本文献・資料の収集及び整理に関しては、研究協力者の助力も受けながら、実施してきた。その作業はさらに継続する予定である。
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Research Products
(16 results)