2008 Fiscal Year Annual Research Report
空間思想の比較史的検討とそれに基づく人文・社会科学理論の構築
Project/Area Number |
17320020
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山室 信一 Kyoto University, 人文科学研究所, 教授 (10114703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 暁 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (80314277)
坂本 優一郎 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (40335237)
谷川 穣 京都大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10362401)
藤原 辰史 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (00362400)
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Keywords | 空間 / 統治システム / 地政学 / 景観 / 思想史 / 戦争 / 投資 / 農業 |
Research Abstract |
平成20年度は、本科研プロジェクトの最終年度にあたる。そのため、(1)戦争と空間の関係についてのフィールドワークをすすめるとともに、(2)本科研プロジェクトの成果のとりまとめをおこなった。 (1) 戦争と空間の関係については、思想形成の側面と戦争の記憶形成の二つの側面について、出張旅費を使用して実地調査をおこなった。前者については、山形県鶴岡市の石原完爾文書資料館にて史資料調査を実施した。後者については、静岡県三ヶ根山山頂付近にひろがる第二次大戦のコメモレイションを実地踏査するとともに、渥美半島および知多半島の各漁村における戦死者慰霊碑の実態調査をすすめた。これらのフィールドワークによって、空間思想の形成における戦争の位置および、戦争の記憶が空間形成におよぼす影響について、重要な知見をえることができたと考えられる。 (2) 本科研プロジェクトの成果については、プロジェクトの一環として開催したナチズムの公開シンポジウムにおける報告および議論を公刊する準備を引き続き進めている。そこには、上記フィールドワークの成果も含められる予定であり、平成21年度内での公表を目標に執筆・編集作業が進められている。
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Research Products
(20 results)