2007 Fiscal Year Annual Research Report
レオ・シュトラウスの哲学とシュトラウス学派政治思想の研究
Project/Area Number |
17320022
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
石崎 嘉彦 Setsunan University, 外国語学部, 教授 (80232289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 昇藏 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80130863)
山内 廣隆 広島大学大学院, 文学研究科, 教授 (20239841)
柴田 寿子 東京大学大学院, 総合文化研究科, 教授 (40235578)
川出 良枝 東京大学大学院, 法学政治学研究科, 教授 (10265481)
中金 聡 国士舘大学, 政経学部, 教授 (90269712)
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Keywords | シュトラウス / ユダヤ思想 / 偉大な著作 / 著述の技法 / 政治哲学 / 弁証法 / 政治神学 / コンヴェンショナリズム |
Research Abstract |
2007年度のわれわれの研究の第一は、シュトラウスとシュトラウス学派の著作の読解年とシュトラウスの手法に従った過去の「偉大な著作」の読解を進める作業であったが、その一環として、『迫害と著述の技法』、『マキアヴェッリについての諸思想』、『政治哲学の歴史』、『政治哲学とは何か』などの著作の翻訳を推し進め、石崎、飯島、研究協力者の厚見恵一郎、西永亮、高木久夫の各氏らによって日本語訳されたそれらの著作の一部が『政治哲学』5-7号(「『迷える者の手引き』の文章表現の特性」、「『政治哲学の歴史』への序論」、「『政治哲学とは何であるのか』10章」、「『マキアヴェッリについての諸思想』序文および第一章」)で公表された。 研究の第二のテーマは、シュトラウス哲学を、西洋およびユダヤの哲学的思想との連関の中で理解する作業であったが、石崎のヘーゲル、コジェーヴ、シュトラウスの弁証法を論じた論考(『現代思想』2007年7月臨時増刊号)、柴田寿子の「古典主義時代における歴史の概念と政治神学」、川出良枝のモンテスキュー論、中金聡の「コンヴェンショナリズム倫」、柘植尚則の「商業社会の道徳」論、田中朋弘の「啓蒙と最高善」についての議論などはその成果の一部である。さらに、シュトラウス哲学のユダヤ思想との関わりについての研究として、石崎、飯島昇蔵、柴田寿子が、同志社大学21世紀COEプログラム、一神教の学際的研究と連携して、それぞれ2006年11月と12月に発表や討議を行い、その模様は後に同COEの研究成果報告書などに掲載されている。 第三のテーマは、世界のグローバル化と思想のポストモダン的状況の中でのシュトラウス派の思想の現代政治に対する関わりを見る作業であったが、この問題には石崎のほか山内廣隆、柘植尚則、田中朋弘、太田義器らが、<シリーズ人間論の21世紀的課題>の諸巻に執筆するとともに、日本政治学会などの機関紙に寄稿して成果を発表した。
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Research Products
(8 results)