2005 Fiscal Year Annual Research Report
小野随心院所蔵の文献・図像調査を基盤とする相関的・総合的研究とその展開
Project/Area Number |
17320039
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荒木 浩 大阪大学, 文学研究科, 助教授 (60193075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 昭雄 大阪大学, 文学研究科, 教授 (80022284)
平 雅行 大阪大学, 文学研究科, 教授 (10171399)
藤岡 穣 大阪大学, 文学研究科, 助教授 (70314341)
海野 圭介 大阪大学, 文学研究科, 助手 (80346155)
上島 享 京都府立大学, 文学部, 助教授 (60285244)
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Keywords | 随心院 / 密教 / 笠置寺 / 聖教調査 / 禅宗仮名法語 / 寺院研究 |
Research Abstract |
本年度は、研究目標として掲げた項目の内、下記の概ね下記のカテゴリを中心に行われた。 I 随心院を中心に、いくつかの寺院聖教調査等を行った。 1)月1回以上のペースで小野随心院の聖教調査を行い(研究代表者、研究分担者及び研究協力者他)、奥書識語集成の作業を開始した。来年度も継続して行う。その調査研究の成果の一端を論文及び調査報告として活字化し、研究報告書(III参照)に掲載した。 2)関連研究の研究として、笠置寺聖教・美術品・古文書等に関する総合調査を行い、聖教については目録を作成し、(研究支援者で大阪大学特任研究員の中山一麿・中川真弓を中心とする)、美術品(藤岡穣他)及び文書(研究協力者・片山早紀)の調査については研究調査報告を発表し、研究報告書(III参照)に掲載した。なおこの調査は来年度にも一部継続する。 II 関連研究者を招いて講演会・勉強会を開き、調査研究の資とした。その成果のうち、落合俊典氏、梶浦晋氏の発表については、論文化し、研究報告書(III参照)に掲載した。 III I・IIの研究成果などを公表して、多くの研究分野や研究者と学術上の交流をなし、より高次の相関的研究を達成するために、またそれを次年度以降の展開に資するために、年次研究報告書『小野随心院所蔵の文献・図像調査を基盤とする相関的・総合的研究とその展開Vol.1-講演録・随心院聖教調査報告・笠置寺調査報告』を刊行した(荒木浩、藤岡穣、海野圭介、中山一麿、中川真弓、柴崎照和他執筆)。内容はすべて初出の研究成果をあつめ、十数本の研究成果を発表した。 IV 上記活動は大学院生や学部生の参加を得て行われ、一部の大学院生は論文等を執筆し、また編集に参加し、研究上の成果を挙げた。本科研の一つの意義である、大学院生教育への先端的研究のフィードバックを一部果たしたと考える。 VI なお上記活動の詳細は、上記研究報告書に「活動記録」としてまとめている。
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Research Products
(5 results)