2005 Fiscal Year Annual Research Report
ユーラシアの言語接触と新言語の形成-新言語形成のメカニズム解明に向けて-
Project/Area Number |
17320065
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
藤代 節 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (30249940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 勝 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (10030165)
庄垣内 正弘 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60025088)
岸田 文隆 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30251870)
澤田 英夫 東京外国語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 助教授 (60282779)
菅原 睦 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50272612)
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Keywords | 言語学 / 言語接触 / 言語形成 / アジア / ユーラシア / 古文献 / シベリア / 言語地域 |
Research Abstract |
今年度は本科研課題の初年度であるので、各メンバーが各々担当する地域を中心に課題にそって研究を進めた。この課題は同じメンバーが2003年度から3カ年にわたって取り組んできた『ユーラシア言語地域の総合的研究-言語接触の類型-』を発展させる形で開始された科研であり、ユーラシアの各地にみられる言語接触のその後を「新言語の形成」という観点からとらえ、そのメカニズムを「言語生態学」の視点を以て多角的に研究することを目的としている。そのため、今年度は特に調査、研究の成果を持ち寄る機会は設けず、専ら、各自が担当地域について独自に調査、研究のために科研費による活動を行った。出版、刊行された業績は一覧のとおりであるが、8月には澤田が中国廈門市にて開催されたシナチベット国際学会でロンウォー語について発表し、12月には藤代がロシア国サンクトペテルブルグ市にてヤクート語図書調査を行った。また庄垣内、岸田文隆は古文献資料についての研究を継続し、菅原、橋本は現代方言についての成果をまとめた。その他、メンバーも調査、関係学術集会にて発表などのため国内出張を行い、また文献資料収集にあたるなど、活発に研究活動に従事した。今年度は比較的次年度以降に向けての基盤となる研究活動に重きがおかれた。2年度目となる2006年度以降はこれを更に発展させていきたい。
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Research Products
(8 results)