2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320068
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Research Institution | Kobe Shoin Women's University |
Principal Investigator |
西垣内 泰介 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (40164545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
EMONDS Joseph 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (60330429)
郡司 隆男 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (10158892)
松田 謙次郎 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (40263636)
松井 理直 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 助教授 (00273714)
SPAELTI Philip 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 講師 (60309440)
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Keywords | レキシコン / 文法 / 意味 / 制約 / インターフェース / コーパス / 言語変異 / 認知 |
Research Abstract |
本研究は、 (i)自然言語で可能な語彙のみを表現するような語彙形式化であり、 (ii)形式化の中から自然言語に関する経験的一般化が自然に表現されるような、 レキシコンに関する文法理論のフォーマットを作り上げ、さらに、そのようなフォーマットに基づく形式的な語彙記述体系をデザインして、その計算機上での動作を音声・音韻、文法、意味さらに言語変異を含む総合的な観点から検討することを目的としている。 本年度は、以下の研究をおこなった。 1.上記の基準を満たすレキシコンの理論のフォーマットについて検討をおこなった。それに則った形式的語彙記述体系を実際に計算機上に構築し,それを音声・音韻,文法構造,意味の各分野において検討する作業が継続中である。 2.心理言語学的実験設備として、成人の日本語を母語とする話者を対象にした文の発話と理解に関わる実験,および、日本語を獲得する過程にある子どもを被験者とした言語獲得に関わる実験の実施のための、眼球運動トラッキング検出器を平成17年度に設置し、その設定およびテストをおこなった。本年度はこの機器を用いて日本語の再帰代名詞の解釈と関連する動詞の語彙的特性に関する実験を複数回実施した。 3.今年度の活動は、変異理論の理論的追究と国会会議録のコーパス使用に関わる研究に大別される。前者については日本における変異理論の言語学史的位置づけを行うと共に、昨今日米で研究が著しい社会音声学の日本語への応用を試みた。後者については、国会会議録検索サイト上の会議録データ約7GBを、すべてダウンロードすることに成功し現在調整中である。これにより正規表現による会議録検索も可能になった。
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