2005 Fiscal Year Annual Research Report
評価結果をとりいれた小学校英語教育カリキュラム構築と中学校英語教育との連携
Project/Area Number |
17320090
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
湯川 笑子 立命館大学, 文学部, 教授 (30309075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高梨 庸雄 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 教授 (10113812)
小山 哲春 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 講師 (60367977)
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Keywords | 小学校英語 / 英語教育 / 評価 / カリキュラム / 国際理解教育 |
Research Abstract |
本年度は、国内の小学校英語活動・授業内容の評価ツール構築に先立つ、基礎的な情報の収集につとめた。 国内外の学会、研究会、実践報告集会に参加し、実践報告や、研究報告などを通して現在の小学校英語活動・授業、評価に関する最近の情報を収集した。 関西を中心に、計12校の小学校を訪問し、授業見学、担当者からの聞き取り調査を行った。うち、5校については、年度内に2度訪問し、授業をビデオ録画した。各校高学年2時間づつの授業については、授業内に使われた英語の量と質、インターラクションの特徴、タスクの種類などについて分析中である。 学校訪問、授業見学の方法での情報収集は予想以上に時間がかかり、さほど多くの学校には訪問できなかったため、訪問校の英語担当者に行った情報聴取内容を、訪問できなかった学校の担当者にもアンケートにして配布、回答依頼することで情報収集の範囲をひろげた。年間の英語活動・授業が約20時間以上の学校に限定して、同意が得られた先生100人を目標に調査用紙を配布、回収した。このアンケートでは、現在の日本における英語活動・授業で、何をねらいとすべきか((1)英語、英語での体験、英語学習に対する意欲・関心・態度、(2)英語力(3)国際理解教育に分け、それぞれ下部項目を設定)についての先生個人の意見、および、先生の勤務校において取り組んだ事柄(上の(1)(2)(3)の項目に対応するものを列挙してその中から選択)とその成果を問うた。3月初旬の時点で73件の回答を収集することができた。その分析結果によれば、(1)全般的に、先生方は(1)(2)ともにかなり高い期待度を示し、私学の先生、また、英語専科の先生の方がより高い目標設定をする傾向があること、(2)国際理解教育と英語活動・英語教育の関連についてはおおきなばらつきがあること、(3)ねらいの達成度は、期待度より下回る傾向にあることなどが分かった。(784字)
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