2007 Fiscal Year Annual Research Report
「青島鹵獲書籍」の復元と清末民国初における独英の対中国文化接触に関する比較研究
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17320091
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
持井 康孝 Kanazawa University, 文学部, 教授 (40107496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古畑 徹 金沢大学, 文学部, 教授 (80199439)
志村 恵 金沢大学, 文学部, 准教授 (50206223)
東田 雅博 金沢大学, 文学部, 教授 (50155496)
古市 大輔 金沢大学, 経済学部, 教授 (40293328)
弁納 才一 金沢大学, 経済学部, 教授 (90272939)
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Keywords | 青島 / 上海 / ドイツ・イギリス・日本 / 租界 / 文化接触 / 歯獲書籍 / 図書館 / データベース |
Research Abstract |
本年度は、「青島旧蔵書籍」の所蔵調査に関する所期の目的を達成し、その成果を公表すべく.、必要な検討を行なった。 青島ドイツ租界に原蔵され、その後青島守備軍による接収を経て、日本の各高等教育機関に配分された「青島旧蔵書籍」に関する調査グループでは、当該書籍を所蔵する研究機関での現蔵に関する概容調査(新たに着手した東京大学における調査も含め)、並びに所蔵数量の比較的多い研究機関のうちの主な機関における逐件調査を完了した。具体的には、京都大学・東北大学などに現蔵される当該書籍や配分関連文書の逐件調査を進め、各冊ごとの書誌データ、青島における原蔵状況、守備軍による配分状況、現蔵機関における所蔵状況についての各種データを整理し、「青島旧蔵書籍」を各機関に配分したその計画リストの上に、その逐件調査によって得られた調査データを加えた新規データベースを完成させつつある。これに並行して、最終年度における研究成果報告書作成の台帳の一部を、昨年度公表した「濁逸租借期青島所藏書籍目録:I」の続編として公表した。 青島ドイツ租界・上海租界におけるそれぞれの文化接触や文化政策についての比較検討を試みる「独・英の対中国文化接触」研究グループでは、青島ドイツ租界・上海租界に関する記載を含むマイクロフィルム資料を収集・整理し、その資料の電子データ化を経て抽出した、租界内部やその周辺地域での文化・社会・経済政策に関連するデータ、並びに、青島及びその周辺地域の歴史やイギリスの対中国政策史に関わる中国側諸文献の分析をほぼ完了した。 これらの作業を踏まえ、上記の「青島旧蔵書籍」に関する調査グループによる研究と、「独・英の対中国文化接触」研究グループが進めてきた研究のそれぞれの成果をまとめて研究成果報告書を作成中である。この研究成果報告書は、可能な限り速やかに公表する予定である。
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Research Products
(4 results)