2007 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア海域史研究における史料の発堀と再解釈-古地図・偽使史料・文学表現
Project/Area Number |
17320093
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高橋 公明 Nagoya University, 大学院・国際開発研究科, 教授 (50171476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池内 敏 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90240861)
ロビンソン ケネス 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (10306904)
橋本 雄 北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (50416559)
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Keywords | 海域史 / テキスト / 地図 / 文学 / 偽使 |
Research Abstract |
大陸沿岸・半島部・島嶼部で構成される東アジアでは、海を舞台とした人間の営みが大きな意味を持つ。本研究では、東アジアの国際関係史、文化交流史および海事史などで扱われている諸課題を相互に連関させ、かつそれらを基礎づけるとものとして「海域史」を位置づける。その立場から、既知・未知を問わずに資史料を発掘し、新たな方法論を提示して、これまで見えてこなかった局面に光をあてた。こうした「海域史」の立場から資史料を見たとき、常に大きな困難となるのは資史料の性格である。第1に、中心(国家)から周縁(地域)を見る立場から作成された資史料が多いこと、第2に、「嘘」や「誇張」が含まれた記述を解釈しなければならないこと、第3に、文学作品や舞台表現など、そもそも「事実」であることを保証していないものも、資史料として活用しなければならないことなどである。以上の認識に基づいて、(1)古地図は何を語っているのか、(2)文学表現のなかの言説と「事実」のあいだ、(3)偽使の虚実を超えての3点の課題を設定し、これからの海域史研究における史資料活用の可能性を広げるための検討をおこなった。その結果、研究代表者・研究分担者だけでなく、研究協力者からも多様な成果が提示された。それらの成果は、国際的な学術誌を含め、論文・著書として発表され、最新の成果に関しては研究報告書に結実した。
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Research Products
(14 results)