2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320095
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
秋田 茂 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10175789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SCHWENTKER Wolfgang 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (30379226)
山下 範久 北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (90333583)
久保 亨 信州大学, 人文学部, 教授 (10143520)
水島 司 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70126283)
杉原 薫 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (60117950)
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Keywords | グローバルヒストリー / グローバル化 / 世界システム論 / アジア世界 / 世界経済史 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / 多国籍 |
Research Abstract |
(1)近代世界システムにおいてヘゲモニーを行使した、17世紀オランダ、19世紀イギリス、20世紀アメリカ合衆国が、貿易・金融を通じたアジア世界との緊密な経済的関係の構築によってその影響力を保持した点を明らかにするために、外国人研究者を招聘して5回のセミナーを開催した。 (2)グローバルヒストリー研究の有効性と、新たな研究領域を開拓するために二回の国際ワークショップを実施した。第一回目は、東北アジア地域研究・ロシア史研究との接点をさぐるワークショップ"Globalization in Northeast Asia in the 20^<th> Century"で、アジア地域研究、国際関係史研究との共同研究を模索した。第二回目は、グローバルヒストリー研究の枠組の有効性と課題を検討するワークショップ"Global History and Asia/Europe"で、経済史だけでなく、文化史(global intellectual history)と制度史(global institutional history)の領域でも、「関係性」「比較」「移転」の三つをキイ概念とするグローバルヒストリー研究が有効であることを確認した。 (3)グローバルヒストリー研究に関する国際的な研究ネットワークを構築するために、Global Economic History Network (GEHN)の国際ワークショップ(計4回)で、秋田および杉原が研究発表を行った。また、特にアジア諸国におけるグローバルヒストリー研究者との緊密な協力関係を築くために、韓国のソウル、中国の南京、上海、アモイ、インドのプーネ、デリーを訪問し、共同研究、国際ワークショップ開催の可能性を議論した。 (4)研究成果の一部を、 Osaka University Global History Discussion Paperとして刊行した(第二号まで)。また、セミナー情報を公開するために、ホームページ(http://www.let.osaka-u.ac.jp/seiyousi/info-2-grobal.html)を開設した。
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Research Products
(21 results)