2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320095
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
秋田 茂 大阪大学, 大学院文学研究科, 教授 (10175789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WOLFGANG Schwentker 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (30379226)
山下 範久 北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (90333583)
久保 亨 信州大学, 人文学部, 教授 (10143520)
水島 司 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 教授 (70126283)
杉原 薫 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (60117950)
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Keywords | グローバルヒストリー / グローバル化 / 世界システム論 / アジア世界 / 世界経済史 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / 多国籍 |
Research Abstract |
(1)比較、関係性、移転・移植の三つのキイ概念に依拠して、従来の西洋中心史観に基づいた世界経済史、世界システム論をアジア研究の側から相対化し、新たなグローバルヒストリー研究の展望を切り開くために、研究の第一線の外国人研究者を招聘して10回のセミナーを開催した。 (2)グローバルヒストリー研究の有効性と、新たな研究領域を開拓するために5回の国際ワークショップを実施した。第1回は、van Zandenを中心とした生活水準の国際比較、第2回は、アメリカ帝国論・世界戦争とパクス・アメリカーナを再検討し、第3回は、ドイツ・ハンブルク大学でヨーロッパとアジアの比較海域史研究、第4回は、南京大学朱教授を招聘した現代中国と東アジア国際秩序を、第5回は、グローバルヒストリーと中国史研究の関連を議論した。さらに2006年11月には、比較史の観点から、Korean Society of British Historyと協力して、英米の研究者も含めた国際会議・第2回韓日英国史セミナーを開催した。 (3)グローバルヒストリー研究に関する国際的な研究ネットワークを構築するために、Global Economic History Network (GEHN>の国際ワーグショップ(計2回)で、秋田および杉原が研究発表・コメントを行った。また、2006年8月の国際経済史学会で杉原と水島が研究報告を行った。さらにグローバルヒストリー研究者との緊密な協力関係を築くために、米国のテキサス大学オースティン校、サンフランシスコの太平洋大学を訪問し共同研究を議論した。 (4)研究成果の一部を、Osaka University Global History Discussion Paperとして刊行した(第5号まで)。また、セミナー情報を公開するために、ホームページ(htt://www.let.osaka-u.ac.jp/seiyousi/info-2-grobal.html)の充実に努め、英語版も創設した。
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Research Products
(18 results)