2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320095
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
秋田 茂 Osaka University, 大学院・文学研究科, 教授 (10175789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉木 俊明 京都産業大学, 経済学部, 教授 (10288590)
山下 範久 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (90333583)
久保 亨 信州大学, 人文学部, 教授 (10143520)
水島 司 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (70126283)
杉原 薫 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (60117950)
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Keywords | グローバルヒストリー / 世界史 / グローバル化 / 世界システム論 / アジア世界 / 長期の18世紀 / 東アジアの奇跡 |
Research Abstract |
(1)比較、関係性の二つのキイ概念に依拠して、従来の西洋中心史観に基づいた世界経済史、世界システム論をアジア研究の側から相対化し、新たなグローバルヒストリー研究の展望を切り開くために、研究の第一線の外国人研究者を招聘して5回のセミナーを開催した。 (2)グローバルヒストリー研究の有効性を確認し3年間の研究成果をまとめるために、7名の外国人研究者を招聘して、国際ワークショップ"Croos-regional Chains in Global History: Europe-Asia Interface through Commodity and Information Flows"を開催した。会議では、「長期の18世紀」におけるグローバル経済史研究と、20世紀後半の東アジア地域の経済的勃興(東アジアの奇跡)を相互に比較することを通じて、近代世界システムにおけるアジア世界の「相対的自立性」を論じた。成果は、科研最終報告書に英文で掲載するとともに、英語での論文集の出版を検討している。 (3)対外的に3年間の研究成果を公表するために、2007年5月に国立シンガポール大学・アジア研究所で"Asian History and World History"と題する半日のワークショップを共催し、2008年2月には、米国・ハーヴァード大学歴史学部における国際会議"Global History, Globally"で3年間の研究成果を発表した。 (4)研究成果の一部を、Osaka University Global History Discussion Paperとして刊行する準備を進めている(第7号Bin Wong,第8号Patrick O' Brien)。また、セミナー情報を公開するために、新たにホームページGlobal History Online (http://www.globalhistoryonline.com/)を開設しその中身の充実に努め、英語版も創設した。
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Research Products
(27 results)