2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320099
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
狩野 充徳 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30132426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 裕之 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10093585)
古瀬 清秀 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70136018)
西別府 元日 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50136769)
勝部 眞人 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10136012)
三浦 正幸 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80136134)
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Keywords | 世界遺産 / 厳島 / 伝承 / 厳島神社 / 御文庫 / 厳島八景 / 神仏分離 / 遺跡調査 |
Research Abstract |
平成17年6月、研究実施のための打ち合わせを行い、研究目的及び本年度の計画について確認し、これを受けて購入すべき備品や図書の選定を行った。夏休みには、各分野に関わる史資料の所在確認等、予備的調査を個別に実施すると共に、共同調査を厳島で行った。11月には日本史学・日本文学・漢文学分野の分担者が、大学院生の協力を得て、厳島神社の御文庫調査を行った。学外の厳島研究者との合同検討会も7月には民俗学の面から、11月には文学(漢詩・和歌)の面から、本年2月には中世神社史の面から、厳島を検討するものであった。講義、資料の検討、質疑応答を通しても厳島研究上の深化・高度化を図ることができた。更に3月中旬には厳島で合同検討会を開催し、考古学・日本史学・漢文学研究担当者による、本年度の研究成果発表及び質疑応答を行った。これも今後の厳島研究に大いに役立つものとなった。以上の他に、各分担者が厳島は勿論のこと、東京や京阪神、その他の地方で個別に研究調査を行った。例えば研究代表者狩野充徳による滋賀県立図書館などでの「厳島八景詩」に関連する八景の資料調査、分担研究者古瀬清秀による、同僚竹広・野島両助教授や院生の協力を得た厳島全島での船舶を利用した海浜観察・浜堤踏査・遺跡調査、土器や石器類等の表面採集、勝部眞人による宮島歴史民俗資料館・五重塔などでの所蔵史料や神仏分離形跡調査、神仏分離関係資料等の収集、高永茂による厳島の住民からの「天狗伝説」の収集である。以上の如き実地調査や資料収集に基づいて、その成果は下文に見る通り研究論文として纏められ、雑誌に掲載されている。現在投稿中、或いは成稿中の論文や報告等も少なくないので、次年度以降それらの公刊が期待される。来年度以降も本年度の調査研究の成果を基礎にして、厳島や日本各地での資料調査を拡大継続して、本課題研究をより広く深く推進してゆく予定である。
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Research Products
(6 results)