2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320099
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
狩野 充徳 広島大学, 大学院文学研究科, 教授 (30132426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 裕之 龍谷大学, 文学部, 教授 (10093585)
古瀬 清秀 広島大学, 大学院文学研究科, 教授 (70136018)
西別府 元日 広島大学, 大学院文学研究科, 教授 (50136769)
勝部 眞人 広島大学, 大学院文学研究科, 教授 (10136012)
三浦 正幸 広島大学, 大学院文学研究科, 教授 (80136134)
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Keywords | 世界遣産 / 厳島 / 伝承 / 厳島神社 / 御文庫 / 大願寺 / 馬島 / 遣跡調査 |
Research Abstract |
平成18年4月に研究実施の打ち合わせを行い、研究目的や本年度の計画について確認し、購入すべき備品や図書の選定を行った。秋以降、研究代表者・研究分担者及び大学院生を含む研究協力者が、団体或いは個人の実地調査や資料蒐集を厳島は固より、瀬戸内海諸島・京阪神・名古屋・東京・仙台など各地で実施した。12月には、考古学・日本史学分野の研究分担者が中心となり、大学院生の補助も得て、馬島の調査を行い、地上観察や遺物採集をすると同時に、「高倉院厳島御幸記」の記事を現地に確認した。本年3月には厳島で日本史学・日本文学・文化財学・漢文学分野の研究分担者が連携協力して、大学院生の補助を得ながら、徽島神社の御文庫旧蔵典籍類の調査を行い、大願寺では中近世古文書を調査して、写真撮影や筆録を行った。また、学内外の厳島研究者を招いて合同検討会も開き、7月には考古学の面から、11月には美術史の面から、本年2月には中近世史の面から厳島を検討した。これらの講演、資料の検討、質疑応答を通しても厳島研究上の深化・高度化を図ることができた。更に上記3月の厳島調査と平行して、厳島で県立広島大学人間文化学部の現代GPの全メンバーも加えて合同検討会を開催した。文化財学・日本文学分野の研究分担者による、本年度の研究成果の発表の後、総勢15名を越える研究者達が、それぞれの立場から質疑応答を行い、互いの研究を相補い合って、来年度の研究調査への見通しが立った。以上の如き実地調査や資料蒐集に基づいて、その成果は下文に見る通り研究論文として纏められ、雑誌等に掲載されている。現在投稿中、或いは成稿中の論文や報告等もあるので、それらの公刊が待たれる。来年度も本年度の調査研究の成果を基礎にして、厳島や日本各地での資料調査を拡大継続しつつ、本課題研究をより広く深く推進し、それらの成果のまとめに取り組みたい。
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Research Products
(13 results)