2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320107
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Research Institution | Tokyo National Museum |
Principal Investigator |
高橋 裕次 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 文化財部, 保存修復室長 (00356271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 宏 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 文化財部, 主任研究員 (30176101)
小宮 木代良 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (90186809)
小野 真由美 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 文化財部, 研究員 (90356270)
山口 俊浩 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 文化財部, 研究支援者 (80399493)
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Keywords | 江戸幕府旧蔵資料 / 浅草文庫 / 帝室博物館 / 館史資料 / キリシタン関係資料 |
Research Abstract |
1 所在情報の把握 (1)江戸幕府の教育機関である紅葉山御文庫、昌平坂学問所、医学館、和学講談所、開成所などに伝来した1万2千余部、数万冊におよぶ資料を、現在、所蔵しているとみられる国立公文書館、宮内庁、国会図書館、東京大学、東京国立博物館などについて、所在情報の確認を行った。 (2)かつて江戸幕府旧蔵資料を引継いで管理した東京国立博物館において、基礎的な情報を把握するため、収蔵品に関する様々なデータの整理に取りかかった。 (3)江戸幕府旧蔵資料を所蔵している諸機関(徳川黎明会、水府明徳会、凸版印刷株式社、防衛庁、幕府役所のあった自治体など)について、インターネットなどを利用して、情報収集を行った。 2 詳細調査の実施 (1)共同研究者が所属する各機関において、江戸幕府旧蔵資料に関わる詳細調査を実施し、その歴史的・学術的価値付けを試みた。 (2)「浅草文庫」の目録や、帝室博物館の収蔵品目録をとおして、江戸幕府の引継ぎ資料の全体像を把握するための詳細調査を実施した。 (3)幕府役所であった長崎奉行所関係資料を所蔵している長崎文化歴史博物館について、詳細調査を実施し、その残存状況、伝来などについての確認を行った。 3 資料の情報化 (1)各機関の所蔵する資料のデータの書誌情報の電子化と画像化を促進し、さらに入力項目の統一を図った。これによって、資料群の成立、伝来、相互の関連など、その全貌を明らかにすることが可能になった。 (2)東京国立博物館が所蔵する「館史資料」とよばれる近代文書群のなかに、江戸幕府旧蔵資料の伝来やその後の動向に関わる情報が含まれている。マイクロフィルム化された資料のスキャニングを行い、情報のデータベース化を図った。 (3)長崎文化歴史博物館の調査成果にもとづき、東京国立博物館所蔵の長崎奉行所旧蔵キリシタン関係資料との総合的な分析を試みるためのデータベース化を進めることにした。
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Research Products
(1 results)