2007 Fiscal Year Annual Research Report
中華人民共和国成立前後における「移民都市」上海の性格とその変容に関する総合的研究
Project/Area Number |
17320112
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高綱 博文 Nihon University, 通信教育部, 教授 (90154799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小浜 正子 日本大学, 文理学部, 教授 (10304560)
石島 紀之 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (20106735)
石川 照子 大妻女子大学, 比較文化学部, 教授 (50316907)
岩間 一弘 千葉商科大学, 商経学部, 准教授 (10364902)
村井 寛志 神奈川大学, 外国語学部, 専任講師 (60409919)
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Keywords | 上海 / 移民都市 / 都市社会の変動・再編 / 中華人民共和国成立前後 |
Research Abstract |
日本上海史研究会(代表・高綱博文,1990年創立)が取り組んでいる共同研究「中華人民共和国成立前後における「移民都市」上海の性格とその変容に関する総合的研究」とは,現在めざましく発展しつつある東アジアの大都市・上海の特性が,近代都市としての歩みの中でどのように形成され、変化してきたかを、「移民都市」としての性格に注目し,東アジアの各地域及び中国国内の他地域との関係に留意しながら空間的・時間的な広がりの中で明らかにしようとするものである。平成19年度の研究実績として特筆すべきものは,9月22〜23日に開催した国際シンポジウム 「中華人民共和国成立前後における都市社会・文化の変容-空間と生活の再編-」である。報告者及びコメンテーターには、中国・台湾・香港・韓国・フランスなどから第一線で活躍する上海史研究者を招聘した。同シンポジウムにおいては中華人民共和国建国前後にあたる1940年代〜50年代に焦点を当て、歴史文化的・社会経済的な総合的視座のもとで現在の東アジアの大都市・上海の特徴をめぐり活発な討論がなされた。 日本上海史研究会は、3年間にわたる共同研究の成果を、『建国前後の上海』と題する論文集を刊行することを計画している。同論文集は、中華人民共和国成立前後における上海都市社会・文化の変容を歴史具体的に検証しており、1949年前後という中国近現代史の大きな転換点を上海都市社会・文化の変容という視点から照射することを課題としている。同論文集は、1949年前後の上海都市における空間と生活の再編過程について焦点を当てているが、凡そ<社会>と<文化>の2つのテーマ群から構成されている。一つは内戦期及び建国初期にかけての上海を中心とした都市<社会>の変動と再編過程についての諸論文であり、いま一つは1949年前後という歴史の大きな転換点を上海<文化>から、あるいはもっと末端の企業組織や労働・教育の現場としての都市空間から照射した諸論文である。
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Research Products
(8 results)