Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 万里子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 名誉教授 (90011329)
河原 温 首都大学東京, 都市教養学部, 准教授 (70186120)
北村 暁夫 日本女子大学, 文学部, 教授 (00186264)
西川 杉子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80324888)
篠原 琢 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (20251564)
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Research Abstract |
最終年度である平成19年度は,3年間の研究成果を総括し,その後の出版を射程に入れて研究成果報告書を作成する作業を中心においた。まず6月に第一回研究会を開催し,チェコ科学アカデミー哲学研究所研究員ウラジミール,ウルバーネク氏を招いて報告させ,近世中央ヨーロッパの宗教思想,秘教思想について有益な意見交換をおこなった。ついで7-9月を中心に各自が最終的な史料収集,現地調査を実行し,報告書執筆の準備作業を完了した。研究代表者はおもにリヨンでヴィレルモス文書の分析を完成し,フリーメイソン研究に新知見を獲得した。この成果にもとづき,同年11月3日に第五回,平成20年3月4日に第六回の研究会を開き,8名の代表者,分担者全員が研究発表をおこない,3年間にわたる研究成果を集約した。この成果は,すでに全135頁に達する報告書の形で具体化されている。今後はこれをさらに洗練して,共著として出版したいと考えている。さらに購入済のゲオルク,クロス文書のマイクロ,フィッシュの整理,およびフリーメイソン研究雑誌『伝統的ルネサンス』の登録も完了し,それぞれカタログも整備して,今後の若手研究者のための環境作りもひととおり終了した。これまで未踏の研究分野だったヨーロッパ秘教思想,密儀団体の歴史について,なお遂行すべき課題も多いとはいえ,3年計画の研究事業としては,充分な成果をあげえたと信じている。
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