2005 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの生活空間の特性と生活様式の変容の地域間比較に関する人文地理学的研究
Project/Area Number |
17320131
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
秋山 元秀 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00027559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 古都子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (50024013)
松田 隆典 滋賀大学, 教育学部, 教授 (90199802)
小野寺 淳 横浜市立大学, 国際文化学部, 助教授 (50292206)
中川 秀一 明治大学, 商学部, 助教授 (00298415)
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Keywords | 生活空間 / 生活様式 / 比較研究 / 韓国 / 中国 / 東アジア / 都市化 / 城中村 |
Research Abstract |
本年度は、韓国における実地調査と中国における実地調査を行った。 韓国の調査は、秋山・山崎・松田が参加して、平成17年9月23日-30日に慶尚南道晋州市および馬山市において、都市住民の居住のあり方について、数種類の類型の住宅を訪問して、聞き取り調査を行い、また居住空間の平面構造、立体構造についての計測調査等を行った。また都市住宅の環境や近隣関係についても、重要な知見を得た。松田は、晋州における商業施設、とくに中央市場の構造を調査し、人口規模に比して大規模な市場の成立の由来や現状についての資料収集を行った。都市の地図資料については、市販のものは購入することで入手できたが、市販に供していないものについては、研究協力者(慶尚大学・金徳鉉教授ほか)に収集を依頼した。 また平成18年2月18日-23日に、馬山市での調査協力者であった河恵淑氏を日本に招き、韓国の日常劇名生活空間について共通理解を深めるための研究会をもった。 中国の調査は、小野寺・中川が実施し、平成17年12月18日-27日に上海市・浙江省、福建省・広東省などを訪問し、中国南方の集落構造や、集落内における家屋の配置、農地との関係など、農村空間の構造について調査した。とくに上海・浙江を中心とする長江三角洲と、広東の珠江三角洲においては、改革開放以後の都市化・工業化の進展が著しく、地域構造や地域住民の生活様式の変貌が著しい。特に都市化の中にそのままとりこまれつつある農村が、都市の内部に構造的にも生活様式の上でも独特の存在として残っていくが、この「城中村」現象についても、事例を見学し知見を得ることができた。 それぞれの調査については、現在その結果を公表する作業をすすめつつある。
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Research Products
(3 results)