2007 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの生活空間の特性と生活様式の変容の地域間比較に関する人文地理学的研究
Project/Area Number |
17320131
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
秋山 元秀 Shiga University, 教育学部, 教授 (00027559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 隆典 滋賀大学, 教育学部, 教授 (90199802)
山崎 古都子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (50024013)
松村 嘉久 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (80351675)
小野寺 淳 横浜市立大学, 国際文化学部, 准教授 (50292206)
小島 泰雄 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 准教授 (80234764)
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Keywords | 生活空間 / 生活様式 / 比較研究 / 韓国 / 中国 / 東アジア / 都市化 / 地域変容 |
Research Abstract |
本年度は、これまでの調査や資料の検討を踏まえ、これまで実施していない調査を行ったほか、成果の公表に向けてのまとめを行なった。 韓国については、山崎が住宅の空間構造を中心に、目韓の比較研究を行い、独自のアンケート調査を実施したり、内外の韓国人研究者との連携をとりながら、小規模ではあるがシンポジウムを実施したりした。 また山崎と秋山の指導のもとに、滋賀大学大学院で中国の朝鮮族の研究をしている朝鮮族の留学生の研究を、空間構造という観点から位置づけ、とくに中国東北地方で、改革開放以後に発生している大規模な生活空間の変貌について研究を行い、その成果も本研究に取り入れることができた。 中国については、秋山・松村・小野寺・小島が、平成19年8月〜9月にかけて、寧夏回族自治区において、現地調査と資料調査を行った。寧夏回族自治区は、西北地区における少数民族自治区で、経済開発においては遅れている地域である。ただ改革開放以後、産業集積、都市化も一定程度進行し、とくに住宅地としての中心市街地および郊外の開発が著しい。典型的な新興都市の生活空間の変貌の実例として調査の意義があった。 今年度は、これまで2年間の調査の成果も含め、韓国や中国での生活空間の変貌と生活様式の変化の関連性について、日本の事例と比較検討することによって、「東アジア的」特性を明らかにすることができた。
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Research Products
(5 results)