2007 Fiscal Year Annual Research Report
知識経済化の進展と学習地域・学習ネットワークの形成
Project/Area Number |
17320133
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
友澤 和夫 Hiroshima University, 大学院・文学研究科, 教授 (40227640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡橋 秀典 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00150540)
フンク カロリン 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (70271400)
石丸 哲史 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50223029)
鍬塚 賢太郎 琉球大学, 法文学部, 准教授 (40346466)
梅田 克樹 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教 (20344533)
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Keywords | 知識経済化 / 学習地域 / 学習ネットワーク / 関係性資産 |
Research Abstract |
計画の最終年である本年度には,知識経済化の具体的動向を把握することを目的とした研究を遂行した。以下に,本年度の研究代表者・分担者の研究内容を列挙する。 (1)友澤;大学のインキュベーション機能と大学発ベンチャービジネス 2)岡橋;知識経済化と中山間地域 3)フンク;学ぶ観光の類型とその捉え方 (4)石丸;「知識」の商品化と都市地域におけるビジネスサービス市場 (5)鍬塚;沖縄県における情報通信産業振興策の展開と知識獲得機会 (6)梅田;酪農新技術の普及にみるラーニング・オーガニゼーションの役割 地理学における知識経済化の研究は,製造業中心に進展してきたが,本研究では製造業以外の各種産業に着目し,地域的にも都市部から農村部までを取り上げて,より広範に知識経済化の実態を捉えることができた。これにより,地理学における当該分野の発展に寄与できたものと考える。特に本研究の成果として,(1)キーパースンとそれが形成しているネットワーク,(2)地域的な知識創出・学習の仕組み,(3)大学など知識を創出する組織・機関の立地とその連携関係,が地域レベルの知識経済化を理解する上で重要であることが確認された。 また,平成19年10月20に地理科学学会秋季学術大会でシンポジウム-「知識・学習」と地理学-を代表者である友澤が企画・主催し,研究分担者全員と当分野に関係の深い研究者を交えて発表や討論を行った。それを踏まえて,『地理科学』63巻3号(平成20年7月発行予定)のシンポジウム特集により論文の形で公表する。
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Research Products
(8 results)