2007 Fiscal Year Annual Research Report
南海地域における琉球の歴史地理的実体と意味の総合的研究
Project/Area Number |
17320137
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
高橋 誠一 Kansai University, 文学部, 教授 (00025082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野間 晴雄 関西大学, 文学部, 教授 (00131607)
平岡 昭利 下関市立大学, 経済学部, 教授 (90106013)
橋本 征治 関西大学, 文学部, 教授 (50067633)
西岡 尚也 琉球大学, 教育学部, 准教授 (60336360)
筒井 由起乃 追手門学院大学, 国際教養学部・アジア学科, 准教授 (10368186)
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Keywords | 琉球 / 伝統的地理観 / 伝統的農耕技術 / 南海地域 / 文化交渉 / ベトナム / 海洋交易 / 文化伝播 |
Research Abstract |
南海地域をフィールドとする当該の研究テーマについて最終年度の本年度は、補足的な調査と、各自の研究の集約に努めた。高橋は昨年度までの沖縄本島および奄美諸島における研究成果を集約するとともに、ベトナムでの現地調査をも実施し、対象地域の立体的な考察の構築を行い伝統的な地理観の果たした役割を実際の都市・集落景観と形態に及ぼした影響を解明した。野間は沖縄県今帰仁村で伝統的農耕文化とその変容の調査にくわえてベトナム・ラオスなどにおける調査を実施し、東アジア・東南アジアの総合的考察をまとめた。また伊東は、今帰仁村における住民の生活行動や生活圏に関する調査を実施した。橋本は台湾とフィリピンにおいて現地調査を実施し、農耕作物の伝播過程を追及した。筒井は初年度から継続しているベトナム農村の構造と変貌に関する分析をし、木庭・貝柄は沖縄・奄美諸島の海岸地形の分析と年代測定の調査を行い、昨年度までのベトナム他の事例との照合を整理した。さらに平岡は、従来から継続してきた太平洋島嶼における日本人の進出過程や政治地理について、歴史地理学的考察を行った。西岡は日本人の世界認識,とりわけアジアについて地理教育からの検討を試みた。これらの各自の調査成果をまとめて報告書の作製を行ったが、当初予定していた南海地域における琉球の歴史地理的実体と意味の総合的研究という枠よりは、対象地域・時代という点においても、またテーマ的にも多角的な成果を得ることができた。
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Research Products
(21 results)
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[Presentation] アホウドリと南洋進出2007
Author(s)
平岡 昭利
Organizer
駒澤大学地理学会特別講演
Place of Presentation
駒澤大学
Year and Date
2007-11-08
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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[Book] 離島研究III2007
Author(s)
平岡 昭利(編著)
Total Pages
223
Publisher
海青社
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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