2006 Fiscal Year Annual Research Report
社会保険における構造改革の国際比較分析と規範原理の再構築に関する研究
Project/Area Number |
17330013
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Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
河野 正輝 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (70032703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 和光 久留米大学, 法学部, 教授 (80175900)
高倉 統一 熊本学園大学, 社会福祉学部, 助教授 (90253385)
西田 和弘 岡山大学, 法学部, 教授 (70284859)
石田 道彦 金沢大学, 法学部, 助教授 (10295016)
井原 辰雄 九州大学, 法学研究院, 助教授 (60380648)
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Keywords | 社会法学 / 社会保障法 / 社会保険 |
Research Abstract |
平成18年度は、本研究の2年目となり、諸外国の調査をさらに進めるとともに、毎月の研究会において、国際比較分析の論点整理と規範原理にかかわる改革動向の分析を重ねた。 まず諸外国の調査について今年度は、アメリカにおけるEmployee Benefit Research Institute, Urban Instituteなどの研究機関において、アメリカの社会保険、とくにメディケアと州の医療改革、企業年金制度の動向について聞き取り調査を行った。また、オーストラリアにおけるWelfare Rights Center, Public Interest Law Clearing Houseおよびシドニー大学ロースクールなどの研究調査機関において、オーストラリアの社会保障改革、とくにメディケア、失業者等に対するワークフェア(Workfare)の動向ならびに権利擁護システムの組織・活動について聞き取り調査を行った。 一方、毎月の研究会(社会保障法理研究会として組織されている)では、2006年5月に、ヨーロッパ諸国(ドイツ、フランス、オランダ、イギリス等)の調査結果報告(石田道彦、井原辰雄、西田和弘、石橋敏郎)に基づいて国際比較分析を試み、同六月に我が国の社会保障法体系の学説における社会保障の位置づけについて(良永弥太郎)、8月に諸外国の社会保障改革にみられる規範的理念について(河野正輝)、同10月に、アメリカ及オーストラリア調査のための論点整理について(西田和弘、石田道彦)、2007年1月には、イギリスにおけるWorking Tax Creditのシステムについて(平部康子)、同2月にフランスにおける医療保障給付の水準と低所得者への適用について(笠木映里)、同3月にドイツにおける社会保険の改革動向について(木村茂喜)、などさまざまな角度から検討を行い、本研究の完成へ向けて研究調査を積み重ねた。
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Research Products
(7 results)