2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17330015
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
岩瀬 徹 上智大学, 法学研究科, 教授 (80384155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町野 朔 上智大学, 法学研究科, 教授 (60053691)
山本 輝之 名古屋大学, 大学院法学研究科, 教授 (00182634)
中谷 陽二 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (30164221)
柑本 美和 城西大学, 現代政策学部, 講師 (30365689)
東 雪見 成蹊大学, 法学部, 助教授 (80366921)
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Keywords | 児童虐待 / 刑事法学 / 社会福祉関係 / 社会医学 / 教育 |
Research Abstract |
平成18年度は、前年度にある程度明らかにされた、児童虐待についての具体的な問題点をふまえて、さらに研究・議論を深めるべく、毎月1回、刑事司法(裁判所・警察・都道府県等)関係者、医療施設関係者、法学者等が集まる研究会を開催した。前年度同様、それぞれの立場から意見が聴取され、様々な角度から議論が展開された。各報告者は、プライバシー等について十分に留意しながら、事例等の情報を収集、分析し、それぞれの局面にどのような問題があったのかを検討した。 具体的には、研究者による「要保護児童の適切な処罰をめぐる日英制度の比較」の報告、弁護士による「尼崎事件、岸和田事件に学ぶもの」の報告、裁判官による「児童虐待と刑事裁判」の報告等である。加えて、18年度の終わりの時期には、児童虐待防止法の改正議論が国会等でなされていた(平成19年度に成立)ため、その議論内容を検討した。 また、国外の児童虐待への対応について現地調査を行った。2006年9月4日9日にフランスを訪れ、パリ大学、ASE、少年裁判所、AFIREM、SEAT、児童司法保護機関、児童保護官等においてインタビューし、フランスにおける親権剥奪・委譲、虐待児童保護のための介入のあり方、親子再統合のあり方などを調査した。
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