2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17330032
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
久米 郁男 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30195523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 勝 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70306489)
村松 岐夫 学習院大学, 法学部, 教授 (80025147)
野中 尚人 学習院大学, 法学部, 教授 (90264697)
品田 裕 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10226136)
建林 正彦 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (30288790)
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Keywords | 政策ネットワーク / 政治家 / 官僚 / 利益団体 / サーベイデータ / 日本政治 |
Research Abstract |
本研究の目的は、1990年代に日本の政策ネットワークがどのように変化したのか。その変化はどのようにもたらされたのかを、政策ネットワークを構成する主要アクターである官僚、政治家、利益団体リーダーに焦点を当てて、それらアクターの相互作用のパターンを分析することにある。そこで利用する基幹的データは、上記3アクターに対してほぼ10年間隔で行われてきた3波のサーベイ調査データである。 本年度の成果の概要は以下の通りである。(1)分析未着手であった第3波の団体データを利用して利益団体政治の30年間にわたる変化に関する記述的分析を行い、さらに進んで、各アクターデータの時系列的比較と時期別の横断的比較を連結して、政策ネットワークのパターンの変化の析出分析を進めた。この分析のために、分担協力者に加えて本プロジェクトに対する非公式の研究協力者を招き、研究会を開催し、その分析結果をとりあえず図書として刊行するめどを立てつつある。また、研究代表者はその分析を国際的に発信するべく、カリフォルニア大学アーバイン校での国際研究会で報告を行った。(2)サーベイデータの自由回答欄のデータベース化をすすめ、PDF形式でのデータ蓄積整理が完成しつつある。(3)サーベイデータと連結すべき政治家公約のデータ化と時事世論調査データ個票の整理を進め、またそれ以外の社会経済データとの連結につき準備を行った。 なお、次年度の研究において政策ネットワークに関する理論的な検討を深めるために、政策ネットワークに関する理論研究会(於学習院大学)の開催および国際ワークショップ開催の準備交渉を行った。
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