2007 Fiscal Year Annual Research Report
多文化共生時代における市民的関与の理論的・実践的研究
Project/Area Number |
17330033
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
大津留 智恵子 Kansai University, 法学部, 教授 (20194219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 章市朗 関西大学, 法学部, 准教授 (40368189)
小西 秀樹 関西大学, 政策創造学部, 教授 (90309203)
土倉 莞爾 関西大学, 法学部, 教授 (00067703)
廣川 嘉裕 関西大学, 法学部, 准教授 (10388407)
安武 真隆 関西大学, 政策創造学部, 教授 (00284472)
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Keywords | 政治教育 / 若年層 / 多文化社会 / 主体性 / 能動性 / リテラシー |
Research Abstract |
19年度も予定どおり三つの柱で研究を進めた。一つ目は分担者による個別の研究分野で、国内での聞き取り調査や資料分析に基づいて分担した内容についての研究をおこなった。それに加え、土倉はパリ国立政治学院と大英図書館にて市民的関与に関する文献収集をおこない、安武は韓国・漢南大学でのシンポジウムにて市民教育に関する討論と意見交換をおこない、石橋は九州大学での市民関与に関するシンポジウムの議論に参加した。これらの個別研究は、研究会報告や個々の論文発表を通して分担者間で共有されている。 二つ目は研究会を通しての全員による共同作業で、19年度は小西による市民参加の日本の事例研究・調査、安武による「導入」教育はいかにあるべきか、大津留によるCivic Engagement vs.Political Engagementの報告・討論に加え、松本礼二氏を講師に、トクヴィルと公共性についての研究会を開催した。また、ベルギーから招聘したフィアーズ氏による市民教育と政治教育の接点に関する報告をもとに研究会を開催した。また石橋はベルギーのルーヴァン・カトリック大学を訪問し、政治学担当のスタッフと意見交換をおこなうとともに、フィアーズ氏と今後の共同研究について打ち合わせた。 三つ目は高校生の政治意識・態度に関する調査で、18年度までの結果を分析した内容を反映して中学生を対象として設計した「政治とは何か」と題した夏季セミナーを実施した。また、アンケート調査とセミナー結果の分析に基づく政治教育の方法論に関するペーパーを、石橋・大津留がアメリカ政治学会の教育に関する会議において報告し、討議をおこなった。
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Research Products
(19 results)