2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17330038
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
竹中 千春 明治学院大学, 国際学部, 教授 (40126115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 さや 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70288679)
村田 雄二郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70190923)
西崎 文子 成蹊大学, 法学部, 教授 (60237691)
吉村 真子 法政大学, 社会学部, 教授 (80247113)
合場 敬子 明治学院大学, 国際学部, 教授 (50298056)
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Keywords | ジェンダー / グローバリゼーション / アジア / 国際比較 / 政治 / 戦争 / 民主主義 / 多文化主義 |
Research Abstract |
本研究は5つのキーワード(ジェンダー・政治・戦争・民主主義・国際比較)を核に研究体制を構成している。研究ポイントと経過を、以下3点にまとめる。 1.国際関係論におけるジェンダー研究を進める 1990年代後半以降、国際関係論・政治学においても、ようやくジェンダー分析に基づく研究が着手されるようになった。だが、日本のそれは、欧米に比べても、端緒に着いたばかりである。本研究では、「ジェンダー」概念を中心に政治過程を分析する。 2.「戦争」と「民主主義」のジェンダー化を分析する 冷戦後、そして対テロ戦争の時代と言われる現在、「戦争」と「民主主義」および両者の関連性が、重要な政治的テーマとなっている。同時に、これらの政治過程のジェンダー化(engendered)も指摘されてきた。たとえば、アフガニスタンやイラクでは、イスラム勢力による女性の抑圧、戦争過程での女性の被害、戦後の女性の政治参加など、顕著な現象として観察されている。本研究は、そうした新しい視点から、アジアの諸社会の政治過程を改めて分析する。 3.1年目:研究関心と方法の共有と現地調査・資料収集 「国家とジェンダー」「戦争・民主化・ジェンダー」「民主主義国家の戦争とジェンダー」と焦点に応じて3つのグループに分け、共同研究を展開した。分担者の多くがジェンダー研究に関心がありつつも着手して間もないため、第1年目はジェンダーの視角からの問題関心・状況認識・分析上の概念や理論を検討し、共有することに作業の重点を置いた。2005年11月国際政治学会部会「テロ後の世界とジェンダー」(札幌コンベンションセンター)とその後の研究会、2006年3月の研究合宿(国際湘南村)は、その点で意義が大きかった。また、各自のフィールドでの現地調査と資料収集に補助金の多くの部分を当てた。
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Research Products
(11 results)