2005 Fiscal Year Annual Research Report
技術進歩と経済成長に対する知的財産権と競争の長期的効果についての理論的分析
Project/Area Number |
17330042
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
春山 鉄源 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (70379501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 武 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (40093281)
中村 保 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (00237413)
芦谷 政浩 神戸大学, 経済学研究科, 助教授 (10304057)
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Keywords | 経済理論 / 経済政策 / 市場競争 / 知的財産権 / 長期的経済成長 |
Research Abstract |
今年度の研究は、関係論文の研究・関連セミナーやワークショップへの参加・他の研究者とのディスカッション、メンバーでの勉強会等、主に理論モデルの構築のために必要な準備に費やされた。また、関連する論文をジャーナルへ投稿し積極的に研究活動を行った。例えば、 (1)春山のJournal of Economicsの論文では、技術進歩により成長し労働供給が内生的な経済を考え、租税の効果を考察した。租税による長期的均衡の不決定性の可能性を明らかにし、租税は経済成長に正の効果がありえることを示した。 (2)中谷の『国民経済雑誌』の論文では、財の数と生産技法の数が異なる一般的な結合生産を考慮したとき、新しい財の登場や生産的な新技法の導入が、実質賃金率に関する一定の仮定の下で、均等利潤率が上昇することを証明した。 (3)中谷の『経済理論』の論文では、雇用量と労働時間を内生変数とする理論モデルを構築して、失業率の上昇と超過労働時間の発生が同時に生じるための条件を理論的に検討した。 (4)芦屋のJournal of Forecastingの論文では、過去30年間のIMFとOECDの実質GDPとディフレーターに関する予測が合理性と整合性があるかを検討した。 この他、現在ディスカッション・ペーパーやドラフトの論文、ジャーナルへ投稿中の論文がある。例えば、春山の"R&D Policy In A Volatile Economy"(Kobe University Discussion Paper No.0513,2005)では、R&Dに対する補助金率が一定な場合は、経済を不安定にさせる場合があること示し、変動する経済での最適なR&D補助金率の特性を明らかにした。
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Research Products
(6 results)