2006 Fiscal Year Annual Research Report
技術進歩と経済成長に対する知的財産権と競争の長期的効果についての理論的分析
Project/Area Number |
17330042
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
春山 鉄源 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (70379501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 武 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (40093281)
片山 誠一 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70047489)
芦谷 政浩 神戸大学, 経済学研究科, 助教授 (10304057)
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Keywords | 経済理論 / 経済政策 / 市揚競争 / 知的財産権 / 長期的経済成長 |
Research Abstract |
平成18年度は、本研究プロジェクトの2年目である。昨年同様、国内外のセミナーやワークショップへ参加し、精力的に他の研究者との交流・ディスカッションを進めてきた。また、カナダのUniversity of British ColumbiaとSimon Fraser Universityの二つの大学と共同で9月にUBC-Kobe-SFU Macroeconomics Workshopを開催した。更に、本研究プロジェクトが主催し「技術進歩と経済成長に対する知的財産権と競争の長期的効果についての理論的分析」と題するワークショップを3月に開いた。この過程で、ジャーナルに掲載された論文数(近刊を含めて)は11本であり、次ページにはその一部を紹介している。例えば、 (1)春山の「競争はイノベーションを促進する」では、財市場での競争が技術進歩を促進する三つの理論的理由を明らかにしている。 (2)Nakatani-Skottの"On the Definition of Values and the Rates of Profit : Simultaneous or Temporal"では、日本の高度成長期と最近のデフレ不況を複数均衡として捉え理論分析している。 また、未掲載論文を含めると執筆論分数は20本を越える。例えば(次ページでは紹介していない)、春山の"Technological Leaders and Followers in a World Economy"では、事前的に同質の経済は貿易により科学技術的な意味での先進国と後進国へと内生的に分離されることを示している。この理論的フレームワークを使い、財市場での競争と知的財産権が先進国・後進国の数がどう変化するかを検討している。
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Research Products
(7 results)