2007 Fiscal Year Annual Research Report
構造改革は新たな設備投資を生み出すか?:設備廃棄の動的パネル分析と実地調査
Project/Area Number |
17330058
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
井澤 裕司 Ritsumeikan University, 経済学部, 教授 (70222924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 研一 摂南大学, 経営情報学部, 教授 (30146758)
道明 義弘 奈良大学, 社会学部, 教授 (00024985)
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Keywords | 設備廃棄 / 財務分析 / 動的パネル分析 / 組織改革 |
Research Abstract |
本年度は過去2年間の研究成果の総括と、国際比較を主眼におき、今までに得られた研究成果を国際学会、国際研究集会などにおいて発表するとともに、研究論文を取り纏め、報告書として完成させた。 また、構造改革を必要とするのは企業だけではなく、行政組織等にとっても構造改革は喫緊の課題の一つである。そのため、企業の構造改革の様相をさらに明確に把握するため、行政組織の構造改革に対してもわれわれの分析を拡張する作業に取りかかり、その成果を論文として発表した。 研究の主目的であった、設備廃棄と設備投資の関係を明らかにするため、企業金融経営の意思決定メカニズムの観点から、2年間に渡って蓄積された、実証研究、実態調査を精査し、それらを経済学、経営学のふたつの観点から統一的に分析し、纏めた。 また、わが国上場企業について得られた知見を一層確実なものとするため、設備廃棄および設備投資と、企業経営の意思決定メカニズムにかかわる国際比較研究を開始した。特に、北米地区、アジア地区など環太平洋地域の企業における設備廃棄とその影響に関する資料収集、各種調査を実施した。 合わせて、動的パネル分析の計量経済学的手法のより一層の精緻化をはかるとともに、構築される経済モデルとの関連を明示的にしながら、企業経営の意思決定にかかわる様々な変数(雇用調整、生産技術の変化、事後的な利益、株価と企業価値など)間の多変量動的パネル分析を拡張した。
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Research Products
(4 results)