2007 Fiscal Year Annual Research Report
消費行動における情報化効果の発現メカニズムと予測可能性に関する研究
Project/Area Number |
17330070
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
三友 仁志 Waseda University, 大学院・国際情報通信研究科, 教授 (00183963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼木 甫 大阪学院大学, 経済学部, 教授 (40107107)
樋口 清秀 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (30218698)
太田 耕史郎 広島修道大学, 経済科学部, 教授 (90309617)
実積 寿也 九洲大学, 経済学研究院, 准教授 (20325690)
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Keywords | 市場メカニズム / 情報通信技術 / 消費者行動 / 情報経済学 / 行動経済学 |
Research Abstract |
消費行動における情報化効果の発現メカニズムを検証するために、前年度に実施した、首都圏(1都3県)の一般消費者を対象に行なったアンケートデータを用いて実証分析を行い、情報化が交通行動や環境負荷に与える影響を継続して分析した。消費者の買物交通需要モデルならびに環境負荷モデルに対して必要な修正を行うとともに、仮想店舗における書籍購入行動についての共分散行動分析モデルに対して経済的要因の導入を図った。 また、従来の消費行動とは異なる形態の「新しい消費行動」を対象とした研究を行うために、販路がインターネットに限定されている音楽や映像等のデジタルコンテンツにおける消費者行動メカニズムの解明に着手した。さらに、デジタルコンテンツを対象とした課金制度の在り方について最新の経済学的知見に基づくアンケートを実施し、行動経済学に基づく解釈を行っている。 上記のような研究活動に加えて、これまでの研究で得られた研究成果を国内外における学会・研究会で積極的に発信し、専門家との意見交換を行なった。具体的には、8月末にスウェーデンのストックホルム経済大学において研究ワークショップを開催し、同9月に、イスタンブールで開催されるlnternational Telecotrmrarrication Societyにおいて複数の中間的成果を発表した。 このような活動を通して、研究成果に対する含意や有用性についてのコメントを集約し、今後の研究の発展に資する有益な情報を得た。また、最終年度に向け、本班究課題の総括を実施し、かつ、今後の更なる研究の発展の方向性について検討した。
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