2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17330078
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
杉山 伸也 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (30171185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 真 日本大学, 経済学部, 専任講師 (40317277)
脇田 玲 慶應義塾大学, 環境情報学部, 専任講師 (90383918)
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Keywords | 経済史 / 貿易統計 / コンピュータ・グラフィクス / 可視化 / ユーザインターフェース / モデル化 |
Research Abstract |
(1)システム開発 2005年度は、Java言語による開発環境の1つであるprocessingを用いて貿易統計情報を2.5次元的に可視化するシステムのプロトタイプ開発を行った。processingは近年普及しつつあるJava開発環境で、グラフィクス、ネットワーク、アニメーションのための豊富なライブラリ群が提供されているという特徴がある。これにより貿易統計情報を効果的に表示するための様々な可視化手法を試作することが可能になる。作成した実行ファイルはWindows、Mac OS、Linuxの3つのプラットフォームにおける実行形式として出力することができるため、作成したシステムの普及にも適している。2.5次元の可視化システムは、基本的には地球を2次元平面にマッピングしたビジュアル性を持っているが、その上に2国間の貿易データを示す3次元的に曲線が描画される。この曲線の始点ベクトルと終点ベクトルに変化を付けることにより、3次元的なビジュアルを与えるとともに、経年変化の表示も可能になっている。 (2)貿易統計フォーマットの検討 収集した貿易統計データを可視化システム上で処理するための記述方法(フォーマット)についての検討を行った。既存の貿易統計は、エクセル形式など特定ソフトウエアに依存したデータ形式で作成される場合が多く、汎用性に制約が存在する。そこで、可視化システムの構築にあたり、汎用性の高いXML(Extensible Markup Language)を活用した新たな貿易統計フォーマットを作成することとし、その定義・内容に関する検討を行い、その大枠を決定した。 (3)貿易統計の収集とデータベースの作成 システムの基礎資料となる貿易統計データの収集とデータベース化の作業を行なった。第一段階として、United Nations, International Trade StatisticsやUS., Dept of Commerce, Historical Statistics of United States等の刊行資料を中心に、主に第2次世界大戦後の主要国間の輸出入統計についてデータベースを作成した。また、ロンドン大学図書館、英国国立公文書館において資料調査と収集を行なった。
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Research Products
(3 results)