2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17330078
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
杉山 伸也 Keio University, 経済学部, 教授 (30171185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 真 日本大学, 経済学部, 専任講師 (40317277)
脇田 玲 慶應義塾大学, 環境情報学部, 准教授 (90383918)
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Keywords | 経済史 / 貿易統計 / コンピュータ・グラフックス / 可視化 / ユーザインターフェース / モデル化 |
Research Abstract |
(1) 3次元可視化(ビジュアル化)システムの構築 複数の統計データのオーバーレイ表示や簡易年表との対応機能を実装した3次元可視化システムをあらたに開発した。このシステムは、貿易統計データを、コンピュータ上の3次元表示に適合したデータ規格への変換機能(「変換ツール」)と、変換したデータをビジュアル化して画面上に表示し、閲覧・操作を行う機能(「表示ツール」)の2つより構成されるもので、「変換ツール」では、表計算ソフトによる貿易統計データを国際的なインターネット標準書式であるXML形式のデータに変換し、貿易統計の個々の数値データに、その構成要素である貿易国(地域)、貿易相手国(地域)、期間、単位(通貨・重量)などの属性を「タグ」により与え、汎用的なデータ利用を可能にする。「表示ツール」は、インターネット閲覧ソフトを用いて3次元表示されたデータを閲覧・操作する際のプラグインソフトの開発で、多国間の貿易額の時系列変化を地図上で表示するなどアニメーション技術による表示、任意の一時点における貿易統計データの同時表示や新たな2次元グラフ作成、3次元の座標軸を利用した複数の2次元グラフの立体的表示など、従来困難であった経済統計の効果的なビジュアル表示の可能性について検討した。 (2)貿易統計データ記述書式の設定 XMLにもとづく貿易統計のデータ記述方法に関する仕様を検討し、標準化書式を確定した。 (3)貿易統計データベースの拡充と整備 主として1850-1945年を中心に主要国の貿易統計データの収集を行ない、戦後の貿易統計データを可視化システムへ搭載した。あわせて戦後の歴史事象データを作成して可視化ソフトに搭載するとともに、ハーバード大学において貿易関連資料を収集した。 (4)学会発表 本研究の中間報告として、社会経済史学会第76回全国大会(2007年5月26日-27日、於創価大学)の自由論題報告(共同報告)として、「コンピュータ・グラフィックス(CG)による貿易統計可視化システムとその応用」の発表を行なった。
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Research Products
(1 results)