2005 Fiscal Year Annual Research Report
サイエンス型イノベーションの発生原理:産学官連携のネットワーク分析
Project/Area Number |
17330082
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
馬場 靖憲 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (80238229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 眞理子 法政大学, 経営学部, 教授 (60204848)
永原 裕一 明治大学, 政経学部, 助教授 (90298042)
鎗目 雅 文部科学省, 科学技術政策研究所, 主任研究官 (30343106)
七丈 直弘 東京大学, 情報学環, 特任助教授 (30323489)
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Keywords | イノベーション / ネットワーク研究 / 産学連携 / ビブリオメトリックス / サイエンス・プッシュ / アドバンスト・マテリアル / 光触媒 / IT |
Research Abstract |
平成17年度は日本の光触媒分野の産学による共同出願特許に着目することによって抽出した研究開発コミュニティーに対するネットワーク分析をおこなった。具体的には、統計分析によるネットワークトポロジーの形成メカニズムの分析に加え、特許に関する審査請求、登録、製品化、市場化等のライフサイクル情報をデータベース化し、社会に埋め込まれたネットワーク構造とそこで発生する科学技術活動間の相互作用について一連の仮説を立て、定量的な検証をおこなった。以上の作業により、企業がどのような戦略をとることで市場化が成功するか、また、どのような制度によって光触媒の研究開発が促進可能か等、経営・政策的含意に関する分析が可能になる。研究の成果は平成17年6月27日にコペンハーゲンで開催されたDRUID Tenth Anniversary Summer Conference on "Dynamics of Industry and Innovation : Organizations, Networks and Systems"において発表された。一方、情報技術分野に対するネットワーク分析に関しては埋め込み型ソフトの開発体制に対するネットワーク分析をTRONプロジェクトに関与する産学連携に関して実施し、研究開発コミュニティーにおけるネットワーク間の競争と棲み分けがどのようなメカニズムで発生し、それがどのように埋め込みソフトの高度化に貢献しているか、仮説を立てネットワーク分析をおこなった。その結果は平成17年9月にComercio Exterior, Vol.55,No9に出版された。
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Research Products
(4 results)