2005 Fiscal Year Annual Research Report
無形資産を構成する中核的な諸資産の測定と開示の研究
Project/Area Number |
17330101
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
伊藤 邦雄 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (60134889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神岡 太郎 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (30202021)
中條 祐介 横浜市立大学, 国際総合科学部, 教授 (40244503)
中野 誠 一橋大学, 大学院国際企業戦略研究科, 助教授 (00275017)
加賀谷 哲之 一橋大学, 大学院・商学研究科, 助教授 (80323913)
野間 幹晴 一橋大学, 大学院・国際企業戦略研究科, 助教授 (80347286)
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Keywords | 無形資産 / 自発的開示 / ソフトウェア / 価値評価 / 研究開発 / コーポレートブランド / 特許 |
Research Abstract |
「無形資産を構成する中核的な諸資産の測定と開示の研究」は研究1年目にあたるため、主にデータベースの構築と過去の先行研究の整理を中心に研究を進めていった。具体的には大きく以下の4つの活動に力を入れた。 1.これまで蓄積されてこなかったソフトウェアの会計およびその評価の研究に関する先行研究のレビューとデータ整備である。世界的に見ても、ソフトウェア資産の評価に関する研究は堵についたばかりで、包括的なデータベースが日本にはまだないといっても過言ではない。我々は先行研究の整理と並んで今後構築すべきデータベースの内容について検討した。 2.研究開発活動や特許、コーポレートブランドなどすでにある程度のデータベースの構築が行われている無形資産と企業価値との関連性の検証である。検証の結果については、日本会計研究学会の特別委員会で報告したほか、日本企業研究センター年報、會計などの雑誌・研究年報に掲載されている。株式市場が、純資産や利益などの財務情報のみではなく、コーポレートブランドや特許などの非財務情報をポジティブに評価していることが確認されるなど、これまで逸話的には語られつつも、必ずしも実証されてこなかった無形資産と企業価値との関連性が実証的に解明された。 3.ソフトウェアやコーポレートブランドなどの活用や構築を実践されている企業実務者からのヒアリングである。今後構築すべきデータベースの内容や検討課題を明らかにするために、数回に分けてヒアリングを実施した。 4.データベースの構築である。特に企業価値を評価し、分析する業務を実施されている証券アナリストの方々はご自身の企業価値評価の中に、暗黙のうちに無形資産への評価を入れ込んでいる可能性がある。我々は証券アナリストの方々への質問調査を実施し、その内容をデータベース化した。
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Research Products
(5 results)