2005 Fiscal Year Annual Research Report
社会意識研究法としての言説データベースの構築とその利用-宗教言説を事例として-
Project/Area Number |
17330115
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00214677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 光一 関東学院大学, 経済学部, 教授 (30329205)
黒崎 浩行 國學院大學, 神道文化学部, 専任講師 (70296789)
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Keywords | 社会調査法 / データベース / ARI / テラナビ / 社会意識 / 宗教意識 / 新宗教 |
Research Abstract |
本研究は、従来とは異なる社会意識データの収集・分析法として、人文社会ではあまり使われていないネットワークとデータベースを用いる方法を、宗教意識を例として、研究するものである。具体的には、日本の宗教に関する言説を教団や個人のページ、宗教研究者のページ、宗教研究の文献、宗教家の法話等を収集し、Weblogを用いてデータベース化する。 学生アルバイトを雇用し、上記の宗教情報に関わるサイトのアドレスを収集し、宗教情報アーカイブ(ARI)に登録した。現在、 ARIの登録数は、およそ5千件になっている。また、仏教の法話を収集し、それを公開する「テラナビ」というサイトの運営も行った。ARIとテラナビのデータ登録やセキュリティ上の設定などの運営、管理業務は、ネットワーク管理の専門業者に委託した。 また、国内旅費を用いて、日本の新宗教の主要な3教団の東京にある本部を数度にわたって訪問し、研究、調査への協力依頼をし、今後も含めて協力が得られることになった。また、並行して調査票質問文についても教団職員と協議し、教団の教義に即した観点から助言を得た。これらのアドバイス、協力を受けて、対象者300名に教義文に対する印象、宗教に対する意識を調査するWeb調査を1月から2月にかけて行った。調査は無事完了し、現在データの整理に入っている段階である。 また、海外旅費を使って、3月に分類学会がベルリンの日独文化センターで主催するGerman Japanese Symposium on Classificationに出張し、この教義文と宗教意識に対する調査について、"Computer-Aided Text Analysis on Japanese Religion"と題して、発表する。
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Research Products
(4 results)