2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17330121
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
嶋崎 尚子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40216049)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正岡 寛司 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70063625)
藤見 純子 大正大学, 人間学部, 教授 (60173457)
澤口 恵一 大正大学, 人間学部, 助教授 (50338597)
|
Keywords | 常磐炭砿離職者 / 最終離職過程 / 生涯職業キャリア / キャリアの中断 / 高齢期のライフスタイル |
Research Abstract |
本研究は、職業生活の中途に、強制的にキャリアの中断(キャリアの停止と再形成)を経験したブルーカラー労働者の最終離職過程を動的にとらえることを目的としている。具体的には、以下の3点が研究目的となる。 1.旧常磐炭砿株式会社磐城砿業所(昭和46年閉山)で就業し、「大閉山」によるキャリアの強制中断という共通経験をもつ労働者の最終離職局面(高齢期の生活過程)に関するライフコースデータを収集する。 2.彼らの最終離職局面をすでに収集済みの個々人のイベント・ヒストリーデータ(生涯職業キャリア・データならびに前期高齢期のライフスタイルに関するデータ)と連結し、現在のライフスタイルのクラスターがいかなる先行要因によって形作られたものなのかを分析する。ライフコースにおける達成感のもてる加齢のダイナミズムを明らかにする。 3.その結果を、すでに収集済みのホワイトカラー・サラリーマンの最終離職過程と比較する。戦後を職業人として生き抜いた男性サラリーマンの高齢期のライフスタイルの階層構造の解明を目指す。 平成17年度には、第1の目的である元炭砿労働者の最終離職過程に関する面接調査を中心にすすめた。 1.最終離職過程面接調査: ・現地確認調査(9月)いわき市外居住対象者のうち千葉県君津市、富津市、茨城県鹿島市在住者への予備調査を実施した。 ・最終離職過程調査(2006年1月〜3月):調査会社へ委託し530名に対する面接調査を実施した(2006年3月末終了予定)。 2.イベントヒストリーデータの整理: これまでに収集している個々人のイベントヒストリーデータの整理作業を進めた(2006年7月完成予定)。その過程で、調査関連資料集を作成した(2006年3月刊行)。 3.地元いわき市に残存している地図資料を入手し、デジタル化し、web上で検索可能なデータベースを構築した(2006年5月完成予定)。
|