2006 Fiscal Year Annual Research Report
行為の記述・推測・判断における文化的要因:国際比較と国内変動の総合的研究
Project/Area Number |
17330137
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Research Institution | Seisen Jogakuin College |
Principal Investigator |
東 洋 清泉女学院大学, 人間学部, 教授 (60012548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏木 恵子 文京学院大学, 人間学部, 教授 (10086324)
中澤 保生 清泉女学院大学, 人間学部, 教授 (30227772)
柿沼 美紀 日本獣医畜産大学, 獣医学部, 教授 (00328882)
上村 佳世子 文京学院大学, 人間学部, 教授 (70213395)
宮下 孝広 白百合女子大学, 文学部, 教授 (00190778)
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Keywords | 文化的スクリプト / 日中米比較 / 目標の置き方 / 主要トピック / 分配の公正性 / 重要項目判断 |
Research Abstract |
研究経過 この研究期間の研究目的は、過去数年間にわたり蓄積した「近い過去における努力の記録」「10年後の或日の自分の生活についての予想記述」「人物の物語作成における事項の重要性の判断」「母親および幼稚園教師による読み聞かせおよび応答のスタイル」についての日本、米国、中国の資料の補完と総合的分析であった。この目的のため次のような諸研究活動をおこなった。 1.米国における補充調査の実施。米国の資料は約10年前の古いものをふくむため、ワシントンDCのジョージタウン大学とオハイオ州ケニヨンカレッジの協力を得て、最近の日本及び中国での方法に従って補足資料を収集し、比較可能なかたちにした。 2.中国及び米国の研究者を交えてワークショップを開催し、データの分析や解釈に研究者の文化による偏りが生じないようにした。特に2006年7月にはメルボルンでの国際行動発達学会において本研究についてのポスターシンポジウムを開催、米国、中国の研究者を討論者に招いて検討した。 3.以上を通じて、人生記述のスクリプトには文化圏による差異があること、及びその差異は集団主義対個人主義と言うようなステレオタイプ化には必ずしも従わない事、を認めた。 理論的及び方法論的検討。文化圏問の差異を文化要素の分布状態の差異によるものとして、文化ステレオタイプを想定しない文化圏問行動比較を意味付け、さらに2文化圏間よりも3文化圏間の比較が生産的である事を確認した。又、物語りデータの質的分析の可能性と実用性を検討した。
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Research Products
(4 results)