Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 克弘 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90133610)
坂本 辰朗 創価大学, 教育学部, 教授 (60153912)
加藤 守通 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40214407)
渡部 信一 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 教授 (50210969)
北村 勝朗 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 助教授 (50195286)
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Research Abstract |
平成17年度は,4つの特別支援((1)ジェンダー,(2)多文化,(3)ハンディキャップ,(4)ギフテッド)の観点から形成された研究組織がそれぞれ国内外の高等教育の現状について調査研究等を行った。各部門の研究実績は以下の通りである。 (1)ジェンダー部門:特に1970年代以降、アメリカ合衆国の大学に設立された女性センター(Women's Centers)が、現在、どのような活動をおこない、新たな課題に直面しているのかを、理論的研究と実証的研究の双方から解明する目的で訪問調査と資料収集をおこなった。また施設概観、組織形態、教育理念、大学との連携、課題事項等に焦点を当てアメリカ合衆国における大学附属保育施設の実態調査を実施した。 (2)多文化部門:ヴァージニア大学の学生経済支援部,平等機会オフィス,アメリカ大学女性センター南東部地域会議,女性センターにおいて,人種,ジェンダー,マイノリティ問題への大学独自の取り組みについて調査を行った。また,ハーバード大学教授TUWeiming氏を招聘して国際セミナーを開催し,新しい人間(市民)や教養の在り方について,ユニバーサル・アクセスの視点から提言を行った。 (3)ハンディキャップ部門:入学前の高等教育アクセスに関し,アクセシビリティ検討の枠組み、尺度に関する資料収集・検討を行った。また,入学後に関し,ユーザビリティ検討のための枠組み、尺度に関する資料収集・検討,当事者への予備的面接,及び支支援用コンテンツの開発・試行を行った。 (4)ギフテッド部門:才能教育と高等教育との接続に関し,スーパーサイエンス・ハイスクール指定校の中でユニークな活動を行なっている5校を対象とし,授業・クラブ活動の参与観察及び担当教員・生徒へのインタビュー調査を実施した.その結果,大学進学に関し,生徒の学問的興味の発掘と学ぶ意味の再考といった点で効果が期待できる点が明らかとなった.また,他国における才能教育の実態に関する文献研究に関し,才能教育先進国であるアメリカと韓国の実践報告をもとに検討を行なった.
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